昔の名作のデジタルリマスターリバイバル。映画「シティ・オブ・ジョイ」。

最近、デジタルリマスターがブームなのか、昔の名作がリバイバルされることがよくあるなあ。
で、30年ぶりのリバイバル「シティ・オブ・ジョイ」を観てきた。

観てすぐに「歓喜の街」とはよう言ったもんやなあ、と思った。
カルカッタ(今はコルカタなのかな?)のスラム街を舞台にした映画。

やや先の読める予定調和的な展開と、
それはちょっと無理あるんちゃう?的な部分と、
え?そんなことインドではないんちゃう?と思ってしまう、
カーストへの理解の甘さ(ワシが間違ってるのかもですが)が少し気になったけど、
農村部と都市部の格差や、貧富の拡大、資本家の搾取や、衛生、医療の問題など、
今も厳然と残るインドの問題、
いや、世界中の、全ての貧民街に当てはまるような問題を
正面から捉えた社会派の映画であった。

人は、どんな環境におろうと、希望や喜びを見出す。
と言うか、それがなければ、生きてはいけない動物なのだろう。
そう言う意味では、この街の名が「シティ・オブ・ジョイ」であることは、
観てて嬉しくなるし、
観終わった後に、映画のテーマがジワッと沁みてくる気がして、
「悪くないな」と、最初の印象とは違う感想を抱いた。

正直、すごい名作、とまでは思わなかってけど、
イギリスの監督がアメリカの俳優を使って、
インドの社会問題に正面から取り組みながら、
普遍的な「生きがい」みたいなものを描こうとした映画を、
この機会に観られて良かったと思う。

デジタルリマスター、万歳!
できれば、やってほしい映画、他にもいろいろあるなあ。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA