映画「ザ・マスター」。
DVDで映画「ザ・マスター」を観る。
最後の方まで「格調高い分、難解な映画やな」と思って観てたが、
最後のシーンで、セリフとかじゃなく、
役者の表情で「あ、なんか分かった」と思ってしまった。
映画をこんな風に観たのは、
初めてかもしれない。
間違ってるかもしれんけど、
ワシにとってこの映画は
帰還兵とか、新興宗教とか関係なく、
人間は、突き詰めると、自分の中にこそある
神みたいな存在に従って生きるしかない、
それを避けるために、自分の外にある
神に身を捧げる人もいるけど、
少なくとも、自分の底を見てしまった人は、
その神と自分の中にある神とを同化できない。
それは「誰とも同じにはなれない」ということなので、
哀しく孤独であり続けることでもある
みたいなことなんかな、
と。
一瞬で感じたことを文字にすると
こんなあたりかなあ。
だから、主人公と教祖には、
ほかの信徒には理解できない
同志感みたいなんがあったんちゃうかな、と。
もっとザクッと言うと
「ダメ人間は、しょせんダメ人間。
変わろうとしても無駄。それに従って生きるしかない。」
って、ことかな。
5点満点で3点に満たない平均評価点でしたが、
ワシは4.5点付けました。