しゃぼん玉感謝祭2018京都@磔磔。

ワシ、追っかけました。しゃぼん玉感謝祭、
二日目は京都磔磔。
出番は昨日と同じく鈴木常吉さんから。

まずは「父のワルツ」からで、二曲目は「くぬぎ」。
二曲とも好きな歌で昨日聴けなかった曲なので、
もう既に「二日連続で来て正解！」気分。
常吉さんの大きいけど、どことなく切なく寂しい声が
磔磔の高い天井にあたって真上から降ってくる。
ああ、昨日に続いて、やっぱり今日も極上！
「歩くだけの人」少し歌詞変わってる？？
その新しい歌詞もいい。
この曲、聴くたびに好きになる。
つまり今が一番好きだ。
ものすごく哀しいんだけど、ほんの少しだけ、
嘘ではない希望みたいなんが覗いて、
そこがすげーなー！と思う。
そこが、どんどん好きになるポイントやと思う。
「トリちゃんの夢」が、すごく良かった。
なんか常吉さん少し変わったかな？
昔は圧倒的な哀しみと、その哀しみに対する怒りみたいなものを
強く感じてたんだけど、
今は、なんかその哀しみの彼岸に立って、少し柔らかい微笑みで、
こちらを見てくれてるような気がする。
なんとなく悟り切った感じ？
もしかしたら、変わったのは、常吉さんじゃなく、
ワシかもしれんなあ、とも思った。

「トリちゃんの夢」が終わった途端、
優作さんがワシの横に座って「めちゃくちゃええですね！」と
興奮気味に言った。
うん！うん！
なんかすごく嬉しかった。
そのまま優作さんと「鉛の兵隊」を聴く。これも素晴らしかった！
と、常吉さんが優作さんを呼び、
ステージに上げて「海の見える坂」を。
やった！この曲も聴きたかったのだ！
しかも二人での演奏で聴けるなんて！！
ステージの二人は、ときどき視線合わせて、
それが親子みたいで、兄弟みたいで、
尊敬しあってるのが伝わって来て、ほんまに嬉しくなる。

これが常吉さんの本日のラストソング。
考えたら昨日と一曲も重なってない！
素晴らしい。
やっぱり来て正解！大正解やった。

そのまま優作さんステージに残って、
優作さんのライブは「ゆうれい」から。
これがまた！絶品！！
やっぱり常吉さんからのええ風を受けて、
ええテンションになってはる。
このええ感じの連鎖も、しゃぼん玉感謝祭の特徴かも！

「ペンノレ」の演奏が素晴らしかった。
ボーカルもいいんだけど、ギターがものすごかった。
泣いてた。怒ってた。
荒波を越えていく船のようだった。
優作さん独特の癖のあるリズム、
リードギターで、リズムギターで
ドラムでベースで、パーカッションで
ひとりでバンドやってるみたいだった。
次は「哀号」。
この曲も聴くたびに優作さんの
曲になっていく気がするなあ。この消化力もすごい。
一瞬、オリジナルが思い出せなくなった。
ガンちゃんのオリジナルも好きなので、
また聴きに行かなきゃ。

「きっかけ」を挟んで、次はなんと！
「風につらつら」をAZUMIさんと！！
これまたすごい組合わせ！ほんですごい名演！！
ご飯三杯食えるコースですわ！
優作さんのラストは「京阪電車」。
京阪育ちとしては、やっぱり嬉しいな。
これも曲としての完成度がものすごく上がってる気がする。
川島くんも言ってたけど、
優作さん、変化の時期、大きくなる時期なのかもしれないな。
あれ？考えたら優作さんも昨日とかぶってない？
そういう方針なんかな？
でも、かぶってないのに、ずっと楽しめるってのは、
しゃぼん玉のメンバーの実力の凄さ、
名曲揃いやから成せる技なんやろなー。

AZUMIさんも昨日はやらなかった曲から。
初めて聴く曲だけど、がっつり届いてくる曲やなあ。
AZUMIさんの極上ギターもたっぷり聴けて、贅沢な曲ですわ。
お！久しぶりに「御堂筋」。

最初聴いたときは、よくわからなかったんだけど、
今は、大好きになった曲。
ギターが美しくて、その分、哀しみの深さが伝わって来る。
ワシ個人としては、分厚い層を誇る大阪のブルースシーンの中で
トップランナーは、AZUMIさんやないかと思ってる。
圧倒的なリアリティーと、
逃げずに自分の哀しみと向き合う姿勢、
何より、今の時代に生きて、今の時代と向き合って歌ってる。
歌にぶつけるしかないんやろな、
というギリギリさ加減も、ビシビシと伝わって来る。
つまり、守りに入らず、攻めている。
ライブを重ねるたびに、その凄みをヒシヒシと感じでゆく。

磔磔は21時が完全音止めなので、今日もAZUMI説法はお預け(^_^;)
あと昨日今日と全部違う曲だったけど、
大好きな「6月25日」が聴けなくて、少し残念。
けど、その分、知らんええ歌、
いろいろ聴けたのは嬉しかった。

歌い終わったタイミングで、
常吉さんと優作さんがステージ上がって、
しゃぼん玉の歌。
ちょい音止めの時間過ぎてしまったので、
アンコールはなし。残念ー！

なんか二日続けてAZUMIさん観たのに、
AZUMI説法聴けなかったのは、
少し残念やな。
まあ三組やったら仕方ないけど。
今度、ゆっくりワンマン行こうっと。

今日はちょっと家に早く帰りたい
用事があったので、
終演後、皆さんにご挨拶して、
そそくさと磔磔を後にする。
外に出ると、え？と思うほどの涼しさ。
河原町まで散歩がてらライブのこと
思い出しながら気持ちよく歩く。
昨日とまったく違うセットリストだったから、
どうしても「明日の得三はどうなるのか？」と
気になってしまう。
調べれば、17時43分新大阪発の
新幹線乗れば、間に合わなくもない。
かなり気持ちが動くが、
それは明日の名古屋観客の方の
レポートを待つことにしよう。
と、少し冷静になった阪急電車の帰り道。

コメント欄、賑わいました。
（20230807記）