福井常人、AURORA、エチオピアジア@ホープ軒。

今日はもうすぐ閉店するらしいホープ軒でライブ観賞。
たぶんこれがホープ軒で観る最後のライブなんやろな。
いろんなライブ観た場所なので、
やっぱりちょっと寂しいが、
それより今日のライブへの期待の方がでかいか。

まずは、徳島の福井常人さんから。
「シリーズ淡路島」。
淡路島のNTTドコモに勤める半開き大明神と
失業中やったかなバキバキ観音、
そして大阪に出稼ぎ中でたこ焼き屋に勤める出稼ぎ如来、
三人の神さまの話。

神さまが、立ち飲み屋のおっさんみたいな
会話をダラダラと続ける。
ときどきエレキベースを爪弾く。
声が低くてええ声なんで、
ベースとよう合う。

その物語はどこに行くのか、
何を目指してるのか、
まったく不明。
やけど、なんや妙におもろい(笑)

ちなみにベースは伴奏やなくて、
合いの手らしいです。
ベーシストの十夢くんによると、
四音くらいしか出してないらしい。
何もかもが破格で新鮮やわー。

動画は、AURORAをバックに詩を朗読する福井さん。

続いて、そのAURORA。
サックスの川端稔さんとベースの稲田誠さんと、
ドラムの青野忠彦さんのトリオだ。
初めて聴くけど、YouTubeとかでは観てて、
ずっと楽しみにしてた。

ジャンルとしては、AURORAさんが
新たに作り出したインドニッポンというもんらしいです。
ちょっと聴くとジャズかな?と思うんやけど、
ときに、ちんどんっぽかったり、
ときに、お経にリズム付けたみたいにも聴こえたりして、
掴みどころないんやけど、
なんか引き寄せられる演奏です。
やっぱりベースはジャズなのかなあ。
とにかく個々の音がキレッキレなので、
どんなことしててもかっこいいのですが、
聴こえてくる音が、どこか一筋縄でいかない感じで、
目が離せなくなります。耳か?

川端さんは、ボーカルも力抜けてて、
スカした感じが、印象的で、癖になる。

「インドニッポン第2番」て曲は、
ブギ調らしいんやけど、
ノリが良くて疾走感がええ感じ。

川端さんがマンドリンに持ち替えて
「どの道行っても、どこか行く」という
アップテンポでノリのいい曲。
どこが?も、なんで?も、理由はよう言えんのやけど、
なんとなく懐かしい気のする曲やった。

曲が進むと、なんとなくインドニッポンと
名乗る意味がなんとなく、沁みてくる。
最後の曲は「ホーハイ節」かな?
ど迫力のフリージャズにも聴思えるけど、
どことなくメロディに日本が滲み出てる気がする。
フリージャズ、ワシ全然詳しくないけど、
AURORAがフリーズジャズでもあるとすると、
その中でも一級品なんやと思う。
終わり方がスパッとしてて、
これまた惚れ直すかっこよさでした。

そしてトリはエチオピアジア!
3回目だけど、やっぱりドキドキする。
ドラムとベースのリズムがくねり出し、
バイオリン、ギター、アコーディオンが重なって、
大きなうねりを作り出し、
よう子ちゃんの天衣無縫のボーカルが、
そのうねりを踏みつけるように、転がり始める。
ああ、エチオピアジアの音や!
ああ、楽しい!

もう3回目にして、エチオピアジアだけの
グルーヴができている。
ワシがエチオピアジアのライブ観るのは3回目。
エチオピアジアのライブも3回目。
そう、つまりワシは皆勤賞。
後で聴いたら皆勤賞はワシともう一人だけらしい。
さあ、どこまで続けられるのか!

めっちゃ楽しげな曲やり始めた。
よう子ちゃんが意味もわからんと
「なんかバスかなんかで、みんなで山に遊びに行くような楽しい歌かな?」
と耳コピした歌は、
エチオピア語のわかる人に聞くと、
初恋の人への未練を歌った歌らしいです。
めっちゃ明るいメロディーなのに(笑)

エチオピアには音階が5つほど
あるらしいんやけど、
そのうちのひとつが、
沖縄音階と同じということで、
「ひやちかみ節」をエチオピアバージョンで、
やってくれました。

三曲目くらいからステージ前で
小さな女の子が踊り出した。
やってることは変拍子の複雑な音だけど、
聴こえてくるのは、それくらいわかりやすくて楽しい音。
ちなみに、この女の子、ジョンソンtsuくんの娘さん(笑)

まるでムード歌謡みたいなエチオピアの曲に、
よう子ちゃんが艶っぽい日本語歌詞をつける。
その曲でよう子ちゃん、カウベルデビュー(笑)

よう子ちゃん、ちょっと休憩でインスト曲。
これがやっぱりかっこええ。
前も書いたかもしれんけど、
これが一番ヌビアのアリ・ハッサン・クバーンを思わせる。
アフロ・ジャズっぽいのかな。
キララさんのギターが、たまらん!
と思ってたら、アッコちゃんのバイオリンも
気が触れてるんちゃうか?
思うくらい乱暴でかっこええ。
マリエさんとアッコちゃんで
ユニゾンする主旋律が、
アリ・ハッサン・クバーンっぽいのかも。

いきなり始まるエチオピア風江州音頭(笑)
キララさんのギターの音が粒粒で素晴らしい!
ああ、このリズム、土着っぽくていい。
体がうずいてくる。

ラス前はじゃりン子チエの
「バケツのお日さんつかまえた」。
これは観客も一緒になって。
ジョンソンtsuくんの娘も踊りまくり。

ラストの曲はよう子ちゃんの空耳で、
「愛の自主練風」なんやそれ(笑)
よう子ちゃん、空耳でそう聞こえただけでなく、
そのまま、日本語歌詞を作ってしまうという力技!
天才かよっ!

ちょうど、この日の演奏がYouTubeにアップされてました。

アンコールはエチオピアの政治犯として
抑留された人の作った社会派ソングに、
よう子ちゃんが社会派の日本歌詞をつけたらしい。
よう子ちゃんが社会派?と思ったけど(笑)、
前から聴いてて好きになってた
ノリのええ曲のことやった。

エチオピアジア、ほんま、できるだけ皆勤賞
続けたくなるバンドです。

このライブの前に、出演者の紹介をした
稲田さんのブログがあるので、
興味ある方は、こちらを。
きちんと音楽的に、分かりやすく説明してくれてはります。

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