芸術の秋「大阪編」③「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」@大阪歴史博物館。

3つ目は、場所を移動して、大阪歴史博物館で開催中の、
川瀬巴水 旅と郷愁の風景」を観に。

実は、この日、一番行きたかった展覧会です。
川瀬巴水さん、知ったのは、それほど昔やないんですが、
なんか観るたびに好きになっていって、
今や、カレンダーや壁掛けなど、
我が家にはけっこう川瀬巴水グッズ、増えております。

けど、生では、ほんの数点しか観たことがなかったので、
まとめていっぱい観られるこの機会が、すごく楽しみだったのだ。

館内は、今時珍しく、全作品撮影禁止。
まあ、それなら観ることに集中することにいたしましょう。

ああ、やっぱり好きやなあ。
夜がいい。
夕暮れもいい。
星がいい。
雪がいい。
水面もいい。
で、ワシが一番好きなのが、川瀬巴水さんの描く月なのでした!
なので、海に浮かぶ
月の道とか、最高でした。

夜の風景とか、人影もなくて寂しいのに、
どこかにぬくもり、というか体温も感じる。
雪も、なんだか温かい気がする。
きっと川瀬巴水さんの描く雪は、
ふんわりとした牡丹雪なのだろうなあ、
という質感が伝わってくる。
なんだか日本人の琴線に触れるってのは、
こういうことなんかもなあ、と思ったりしました。

けど、実際は、川瀬巴水さん、
日本では、戦後の一時から「遅れた全時代の版画家」みたいに思われて、
スランプにもなったらしいです。
逆に海外での評価が高かったらしい。
もしかしたら海外の人の方が、
日本を客観的に観てて、
その自分たちにはない良さを感じてたのに対して、
戦後の欧米コンプレックスに塗れた時代の日本人には、
その日本的なメンタリティこそ、目を向けたくないもの、
だったのかもしれないなあ、と思ったりしました。

一時は埋もれてたけど、日本人が自分たちの
アイデンティティーとかに意識を向け始めてから、
再評価され始めた、伊藤若冲や田中一村のように、
これから注目される版画家かもしれないと思いました。

けど、グッズは、絵葉書にクリアファイル、マグネットとか
通り一遍のものしかなくて、ちょっとガックリ。
メガネケースとかあったら、ちょうど老眼鏡用に欲しかったので、
買ってたのになあ。
仕方ないので、月の描かれてるマグネット、探して買いました。

同じ図柄が、ワシんちの壁に額装して掛かってるんですがね。

この博物館は、エスカレーターホールからの大阪城も楽しみ。

写り込みで大変わかりづらくなってますが、
だいぶ色づいてましたよ。

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