ドラマ「魯山人のかまど」。
「魯山人のかまど」終わっちゃったか。

藤竜也さんの演技、すげえ良かった。
もう藤竜也さんってこと忘れて、最後には、
写真で何度か拝見した北大路魯山人さんにしか、思えなくなった。
切通しの先にある北鎌倉のご住居も、
ほんまはどうやったんかは、知らんけど、
「魯山人」を語るに足る、
日本的美意識の結晶のような佇まいで、
四季の景色、それぞれに見入ってしまった。
さすが中江裕司さんの演出。
畳のヘリまでもが愛おしく思えるようなこだわりようで、
ひとつひとつのビジュアルの完成度が高い。
どのカットでも、ポスターや絵葉書に出来そうな気がする。
「本物の魯山人の陶器を使う」って聞いて、
ほんまかい!そこまでこだわる?
役者さん、緊張して、演技がびびらない?と心配したが、
あの完成された世界の中では、
本物でないと、ドラマが成立しなかったんやろな、
というのは、痛いほど感じた。
最後、サイモン・ペッグさんが出てきたのは、ビックリしたなあ。
大富豪ロックフェラー3世役やったんやけど、
ほんまに日本的美意識を理解して、愛する人物になりきってた。
大富豪でも、躙口から茶室に入って、
同じ目線で応対する様子も、
ああ!素晴らしい!と感激してしまいました。
ひとつだけ、残念やったんは、
魯山人邸に長い間、居候してた、
イサムノグチさんと李香蘭(山口淑子)さんのカップルが、
庭に洗濯物を干して、
魯山人さんに「ワシの美意識に合わん!」と、
こっぴどく叱られたエピソードが、
ドラマには入ってなかったこと。
あの話、大好きなんやけどなあ!

