古謝美佐子with佐原一哉×勘緑with木偶舎@エル・シアター。
昨日は、天満橋近く、失業時代通ったエル・おおさかの中の、
エル・シアターへ。


古謝美佐子さんwith佐原一哉さん&勘緑さんwith木偶舎のライブ、
今回は、なんと投げ銭!
いつも満杯になるので、「もしかしたら満員で入れないかも」と
覚悟しながら、開場すぐの時間に行くと、意外と空いてました。


急な尿意対策、通路側の席をしっかり確保して、座ります。
その途端、少し前を通る人が、ワシに手を振ってくださる。
「誰やろ?」思ったら、佐原一哉先生やないすか!!
顔、覚えててくれはったんや!
感激!!
ホールライブなので、公演中は撮影禁止でした。
今回は、今までより、コラボする演目が多く、
本当に、ステージを一緒に作り上げてる感じがしました。
一曲目の「家路(遠き山に火は落ちて)」から
勘六さん、客席に出てきて、蝶を追いかける少年を演じます。
曲と相まって、なんか、風景が浮かんでくるわ〜。
美佐子ねーねーの声は、もちろん素晴らしい。
たなびくように、会場を航跡を残しながら、流れてゆくよう。
二曲目の「ポメロイの山々」で、早くも涙が流れそうになる。
ほんまに、素晴らしい。
この声を歌をまた生で聴ける喜び。
なにかが、体の奥底に火をつける。体中が熱くなってゆく。
佐原さんがリードして、美佐子さんが、思いついたように言葉を挟みながら、
迷子になってゆくMCも、おもろいんやけど、
スパイ防止法関連が施行されたら、
引っかかる内容もありそうなので伏せておきます(笑)
お!勘六さんのお人形が三線(三味線?)持って、出て来ました。
古謝さんが影で三線弾きながら歌う。
人形が弾いて歌うかのよう。
この曲は完全アンプラグド。
人形の指と演奏の合い方が尋常じゃない。
ほんまに、人形が歌ってる!弾いてる!
これは、相当一緒に練習しないとできない技やと思う。
皆さんの今回に賭ける気持ちの熱さが伝わってきます。
「ウチナーUchina」が、素晴らしかった。
沖縄の歴史としっかり向かい合い、
底に流れる悲しみを祈りに昇華させたような、
結晶のような音楽だった。
こんな音楽を、家の近所で、投げ銭で聴ける。
これは、どんな奇跡なのだ。
なんか文楽人形がお囃子隊と入って来たぞ。
入って来たのは、はパレスチナの支援をするピヨピヨ団なる団体。
沖縄だけでなく、世界の戦争と、戦争に巻き込まれてる人たちと
向き合おうとする姿勢、それを音楽で伝えていこうとする姿勢。
本当に頭が下がる。何かお手伝いがしたい気持ちになる。
勘六さんのお父さんの話、まさしく、こないだ観た映画、
「父と家族とわたしのこと」や。
お父さんとの確執は、徳島なので人形使いへの偏見も合わさって、
大変なことだったのだろう。
やっぱり勘六さんも、この映画の登場人物同様、
本当のお父さんと会わず終いだったのかもしれない。
戦争というのは、勝っても負けても、
一人一人に、こんな不幸をもたらすものなのだ。
たとえ経済的にメリットがあったとしても、
為政者は、それ以上に、この一人一人を不幸に落とし入れる可能性を考えて、
政治を行って欲しいと、心から思う。
勘六さんの歌う「戦友」、「♪〜ここはお国を何百里〜」、
途中から佐原さんの伴奏が入る。
先ほどの話を聴いたばかりなので、
この軍歌でありながら、軍に禁止された歌、
それでも「これで最後」と兵隊たちが別れのときに歌った歌、
軍歌でありながら、戦後GHQに禁止されなかった歌が、
えぐるように、心に響いた。
ワシは、この歌を聴きながら、
この日、初めて泣いた。
「黒い雨」〜「アメイジング・グレース」と続く。
音楽と、勘六さんの演技、演技の中での咆哮、
そのケミストリーが凄過ぎた。
切な過ぎる。しかし、ただの切なさではない。
どこか、怒りを感じていた。
それは第二次世界大戦への怒りであり、沖縄戦への怒りであり、
パレスチナで、ウクライナで、イランで、
あんな馬鹿な戦争を経験しながらも、
戦争をなくせない人類への怒り、
どんな利益があるのか知らないけど、
そちらに誘導しようとしる、世界中の為政者への怒りなのだろう。
最後の「花」歌いながら泣いてしまった。
この歌には、いくつもの思い出が重なり過ぎている。
東大寺の大仏殿で聴いた喜納昌吉さんとライ・クーダーの共演、
神戸のフィッシュダンスホールで、亡くなった親友と聴いたこと、
いろんなことが頭に渦巻く。
美佐子ねーねーの「花」、動画あったんですが、
うまく貼れないので、こちらにリンクしておきます。
この曲は、いつも、そんな思い出が重なるのだが、
今回は、いつも以上に、胸が苦しくなった。
それは世界が、ワシの生きてきた中で、
一番、危うくなってるからかもしれない。
そして最後は「豊年デービル」
悲しさ、怒りを爆発させたかのように、
いつになく激しく歌う美佐子ねーねー!!
え?まだトップギアじゃなかったの?
と、驚くぐらい、どんどんどんどん高まっていく。
演奏終わった時、なんか一仕事終えたかのような達成感と虚脱感を味わった。
ただ、ライブ聴いてただけやのにね。
戦争や差別の溢れるこの世界を、なんとか変えたい、
という気持ちが、溢れ出てくるようなライブだった。
ライブ終わって、天神橋を歩いて帰る。
熱った体に、この季節にしては少し冷たい風が気持ちいい。


最近、身の回りに不幸が相次いで、
かなり気持ちが弱っていたのだが、
このライブで、少し、生きていることが楽しく、美しいものに思えた気がする。
出演者の皆さん、ありがとうございます!

