この世に、こんな地獄があったとは。BBBムービー「RETURNEES リターニーズー元子ども兵 それぞれの再起ー」。

公式サイト
なんと言えばいいのだろう。
言葉を失う。
こんなことが、本当に同じ地球の上で行われていたのか。

ウガンダで1986年以降、続いた内戦。
反政府勢力LRAは、ウガンダやコンゴなど、近隣諸国からも、
10歳前後の子どもを誘拐し、男の子は子ども兵に、
女の子は、兵士と強制結婚させたという。

その、被害者であり、加害者でもある元子ども兵や、
元兵士の妻を追いかけたドキュメンタリー。

男性も女性も、一様に虚な目をしていることが、突き刺さる。
脱走すれば殺される、そこにいれば殺さなければならない、
時には、知り合いや、親兄弟であっても。

そんな究極の状況に置かれた子どもたちが、
あんな目になってしまうのは、仕方ないのかもしれない。

長い時間の間の内戦だったので、
中には「あの人が元上司」「あの人が元旦那」という関係もあったりする。
そんな彼ら、彼女たちは、元の家族にも受け入れてもらえないこともあるという。
理不尽極まりないけど、家族の気持ちも分かってしまうので、
より辛い思いがしてしまう。

そんな人たちに、技術を習得させて、
社会復帰させようとする、日本人とウガンダのNGOがあることは、
全く知らなかった。
彼らの彼女たちの時間は、誘拐された時に、
止まってしまったのかもしれない。
その時間を再び動かそうとする日本人を含む人々の活動を、
心から、応援したい。

予告編にもあった、少年のはにかむような笑顔が、
映画を観終わったあとも、脳裏に焼きついている。

ウガンダの紛争は、一応終結したことになっているが、
反政府勢力は一掃されたわけではなく、
独裁的な政治と貧富の極端な差は、いまだにこの国を不安定にしているらしい。
その解消こそが、真の問題解決なのだろう。

自分が、こんな一生を送ったと思ったら、
本当に耐えられない。
どうぞ、彼らの、これからに明かりが灯りますように。
彼らの顔に、心からの笑顔が宿りますように。
この世界から、紛争という紛争が消えますように。

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