もうケン・ローチさん過ぎて、涙が出そうになりました。BBBムービー「オールド・オーク」。

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素晴らしい!ワシがケン・ローチ監督に求めるものが、
すべてこの映画に詰まってる気がする。
哀しくて、優しくて、さりげないユーモアがあって、
どうにもこうにも、人間が愛おしくなってしまう。
イギリスの最良の部分を感じてしまう。

やはりイギリスの寂れた元炭鉱の町が舞台で、
そこに移民が入ってくることで、
住民間の分断が起こる。
ケン・ローチ監督のお得意のシチュエーション。
だけど、今回は、個人が主人公ではなく、
町全体が主人公のような、広がりを、いつも以上に感じる。

映画の住民の言葉の中に、
珠玉のような本質の言葉が散りばめられている。

「世界有数の富裕国がジャングルの掟。」
「弱い人を叩く方が楽」
「希望があるから不幸になる。だけど、希望がないと生きていけない」。

ストーリーだけでなく、
セリフの中から、
この忘れ去られたような寂れた町の苦境、
シリア移民の置かれた厳しい現実が、伝わっていく。

分断が、さらに大きな分断を生んでしまう。
それに対抗するには、弱いもの同士が、
手を繋ぎ合うしかない。
舞台はイギリスの田舎町だけど、
そこには世界のすべての国で、
考えなければいけない普遍的な、
分断を乗り越える方法が示されている。
ただそれは、分かっていても、簡単なことではない。
だから、ケン・ローチ監督は、
この映画を、誰もが幸せな、わかりやすいハッピーエンドでは
終わらせない。
希望の種は見せつつも、
分断の完全な解消までは、見せない。
それは、これからを生きる、すべての人に委ねられているのだろう。

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