吉野の桜が、危機に瀕した時代。
「千本塔婆」吉野の桜は、そう呼ばれることもあるそうな。

人に見られるためではなく、
一本一本に、一人一人の祈りが籠っている。
その吉野の桜が、危機に瀕したことがあると言う。
明治政府の神仏分離、廃仏毀釈は、
仏教と神道をひとつにした修験道を禁じ、
修験道と深く結びついた吉野の桜までが、
軽んじられ、業者の伐採に遭ったそうだ。
歴史や文化を軽んじることは、
先祖の思いまでをも軽視することだ。
改めて、明治政府への怒りを感じる。
そんな明治政府が無理やり作った家族制度や、
姓名制度だけを重んじて、
それ以前の伝統を顧みない姿勢って、
なんだか本末転倒って気がしてならない。
伝統文化を破壊した政府の導入した制度に、
なぜ、そんなにしがみ付かなければ、ならないのだろう。

