豊田道倫&オクノ修@難波ベアーズ。

水曜日の晩はむちゃくちゃ久しぶりの難波ベアーズ。
もう間もなく、ビル解体に伴い、歴史ある現店舗が、終わっちゃうので、
行っときたいって気持ちもあったんやけど、
それ以上に、この二人を大阪で観られるってことに、ドキドキしていた。

オクノさんのライブってだけで久しぶりやのに、
大阪で観るのって、もういつ以来か思い出せないくらい。
豊田道倫さんとの対バンで観るのも初めて。
こんだけ、久しぶりやら、初めてが重なると、ワクワクせずにはいられない。
ワシには珍しく、開店すぐに行ったんやけど、
もうパイプ椅子は満席になってた。
一番後ろにベンチのような椅子がひとつだけあって、
そこにふちがみとふなとのお二人が座ってらっしゃった。
同世代で、後ろにゆっくり座らせて頂きますかね。

それからも、どんどんどんどん人が来る。
開演直前には、最後列のワシらの真ん前までぎゅうぎゅうの人。
しかも、けっこう若い人が多い。
それはそれで嬉しいなあ。

最初に聞こえて来た声は、オクノさん?
いや、豊田さんの声も聞こえてくるぞ。
超満員で、立ったところで、声が聞こえるだけ。
撮影OKみたいだし、最後列なので、手を伸ばしても、
迷惑かける人はいないので、スマホで撮影してみる。

豊田さん、頭しか見えないけど、二人座って、ギター持ってないぞ。
対談コーナーってことか。

オクノさん、昼に天王寺で飲まはったらしく、もう帰りたいとか、

オクノさん、一度だけディランⅡに出演したことがあるとか、
関西ブルースは苦手だけど、憂歌団は、それではない、とか、
けっこう長くて、楽しいトークが続く。
へ〜〜オクノさんって、こんなに喋るんや。
豊田さんも、そんなに喋るイメージないけど、
オクノさんの話をうまいこと引き出してくれはった。

そしてライブは、豊田さんから。
優しいメロディやけど、えげつない曲から始まった(笑)
豊田さんの、逆剥けのように、突き刺さってくる声とギターと、その言葉。
久しぶりにゆっくり味わう。

ワシの思う、ポストパンクの音楽の理想的な形って気がする。
そうそう!豊田さん、こんな感じ!かっこええねん!

豊田さん、立ってやってくれてはるみたいで、
さっきよりよう見える。
それにしても、豊田さん、舐める歌、多いなあ(笑)
豊田さんの、なんか一度、ゴシゴシと洗濯した後、みたいな音楽は、
やはりワシの体にストンと落ちていった。
ベアーズのオーディション受けた思い出話入りのラストの歌が、
ほんまに最高でした!

そして、オクノ修さん。
始まった途端に「やはり、この声は、唯一無二や」と確信する。
しかも、これ、「鉱夫の祈り」やん!
嬉しすぎる始まり方や。

豊かで流れるようなギターが、心の中に清流を作る。
ああ!「とまらない汽車!
何度、心がキシキシ言ってた時、
この歌を探して、聴いたことか。
オクノさんの音楽は、諦めかけた人、
諦めようと思ったことのある人にだけ聞こえる福音なのだ。
だから、そういう人の乾いた心に、染み込むように広がっていくのだ。

「夜がそここまで」のギターが、
柔らかく、少し暖かい雪のように、降り積もってゆく。

「ホジキンソンさん」は、たしかアルバムでは船戸さんがベースやったはず。
その船戸さん、となりのとなりにいる。
飛び入りは、、ないわな。
船戸さん、ウッドベース、持ってはらへんかったもんな。

そして、マイフェバリットソング、「ダーティーオールドタウン」。
オクノさんの「ダーティーオールドタウン」、もうたまらんすわ!
もしかしたら、ワシ、この曲、日本語で聴いたん、オクノさんが初めてやったかも。

オクノさんの音楽は、限りなく柔らかく、優しいのだが、
何かシンとした緊張感がある。
しかし、その緊張感は、不思議なことに、ストレスには繋がらない。
むしろ、その緊張感が心をほぐす。
これはオクノ修さんのライブでしか、体験したことのない感覚かもしれない。

「電車が出てゆく」は、なぜか京都の北の方、
嵯峨野や北山の風景を浮かべてしまう。

「もうほとんど聴きたい曲、聴いたかな?」と思った瞬間に、
「日々のあわ」が始まった。
こんないい曲、忘れてた!

この歌で、知らん間に、できてたワシの歪みが、
全部、直った気がした。
というか、オクノさん聴いて、
自分のあちこちが歪んでいたことに気づくのか。

同じようなテンポ、同じようなテイストの曲が続くのに、
どうしてこんなに飽きないのか。
心が歪んだり、歪んだり、汚れたりしてるのを、
洗われる、という感覚が一番近いかな。
だから、心に、そういう澱がある間、
オクノさんの音楽を求め続けるのかもしれない。

アンコール直前から、急に咳が絡んできて、
ゴホゴホやってしまった。
終わった時、隣の渕上純子さんから、「はい!」と飴ちゃんを頂いた。
「純子さんも飴持ち歩いてるんや、やっぱり関西のおばちゃんやな」と、
恩知らずにも、その時、思ってしまったのだが、
考えてみれば、純子さんはボーカリスト、
喉ケアに気を使って当たり前ですね。
飴もらっといて、アホな邪推、すんませんでした!

ふちふなさんに挨拶して、帰り道、
聴けなかった曲を思い出してみた。
そや「ハートランド」と「まっくろくろすけ」やらはらへんかったな。
まあ、それは、またいく時のモチベーションにいたしましょう。
ほんまに幸せな夜でございましたよ。

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