2作とも、緊張感に倒れそう。BBBムービー、チェコ映画傑作選「一口のパン」「夜のダイヤモンド」。
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先日、「チェコ映画傑作選」の「火葬人」が面白かったので、
他のも観てみようとヤン・ニェメツ監督の短編「一口のパン」と、
同じくヤン・ニェメツ監督の長編「夜のダイヤモンド」の二本同時上映を観てきた。
「火葬人」の感想はこちら。
「一口のパン」はあっけに取られるくらい短かったけど、
全編、緊張感の走る、ドキドキする短編だった。
これがヤン・ニェメツ監督の学生時代、卒業制作の作品と言うから、驚いてしまう。
なんつー冷徹に社会を見る力のある監督さんなんや!

「夜のダイヤモンド」も同じヤン・ニェメツ監督で原作&脚本も、
「一口のパン」の脚本を書いたアルノシュト・ルスティクさん。
この2作、ナチスをモチーフにして、逃走劇を描くという意味でも共通してるんやな。
そしてやはり、ほとんどセリフないのに、目を離せなくなる緊張感に溢れている。
現実と、妄想というか空腹のあまり見た幻のようなものが入り混じり、
時間の概念もあやふやになっていくような不思議な感覚は、
「一口のパン」にはなかった要素なのかも。
1964年の東側作品なのに、なにか西側のサイケデリックの流行を先取りしたみたいな、
革新的な作品だと思う。
逃走する二人の関係が微妙に変化するのが、面白い。
あのセリフの少なさでそれを表現するって、やっぱりすごい力量やなあ。
けど、よくこの映画が、共産政権下のチェコスロバキアで認められたなあ。
ナチスに抵抗する映画だから認められたんだろうか。
だからと言って、共産主義政権を肯定した映画ではないのだろうが。
その証拠にヤン・ニェメツ監督は、1964年に西ドイツに政治亡命して、
1989年11月、ビロード革命、進行中のときまで、チェコには帰ってないらしい。
共産主義時代を生き抜いた芯の強さは、
この映画の中にも、感じられる気がした。
チェコ映画傑作選、あと一本の「第五の騎士」も観たかったんやけど、
都合がつかなかった。
関西では神戸でやってるんやけど、今週いっぱいかあ。
行けそうにないなあ。残念!

