ちょっと盛るだけで、この世界は、こんなに恐ろしい。BBBムービー「チルド」。

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ひ〜〜〜!なんちゅう救いのない映画や。
けど、この映画が、ただ怖がらせようとしてる映画ではなく、
グロい残虐シーンを売り物にしてる映画でもなく、
(そういうの苦手なワシには十分キツかったのではあるが)、
リアルな現実に、少しだけ空想を盛れば、
十分、あり得そうな気がするところが、何より怖い。

当たり前だが、人間はAIではない。
けど、今の世の中、その人間に、ある意味、AI的な、
間違いのない正確な動きが要求される。
その結果、その一個人は、
生きてるのか死んでるのか、分からような、
毎日を過ごすことになる。

でも、やっぱり人間は人間だ。
そうやって押し殺された感情は、どこかに逃げ場を求める。
その逃げ場が、、。

今までの人間が持ってたような、
豊かな感情を持った一人の異分子が、
この世界に入ることで、
「コンビニ」というある意味完成されていた小世界は、
平衡を失って、世界自体が暴走し始めたかのようだ。
この異分子の登場、というのが絶妙に上手いなあ。

ファミレスのシーン、この世界がコンビニの中だけではなく、
染み出すように全世界に広がってるようにも思えるし、
それに対する主人公たちの態度が、
もう、今の時代過ぎて、凍りつきそうな気持ちになる。

この「チルド」というタイトルも、絶妙やなあ。
冷え切っているけど、凍りついてるわけではない。
この世界に生きてる人間の状態と、
この映画のシチュエーションであるコンビニを繋ぐ、
ベストマッチングなフレーズやと思う。

あの白々しく、いい人の顔をした「エニーマート」のテーマソングが、
こんなにそら恐ろしく聞こえるとは。

この映画観た後、コンビニに入るのが、少しだけ怖かった。
で、入ったコンビニで、何度も背後を振り返ってしまいました。

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