「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」「コレクション展」@神戸市立博物館。
昨日は、昼から久しぶりに神戸方面へ。
うちから一番近いJR東西線経由で行くつもりやったけど、
直前に調べると、JR神戸線が、ダダ遅れしてる模様。
「こりゃ、危ない!」と、少々時間はかかるものの、
阪神電車で行くことに。
元町駅から、神戸に来た時のルーティン、イスズベーカリーで、
好物のパン、トレロンを購入。
まだ昼過ぎやったので、売り切れてなかった!
これからしばらくはトレロン生活!嬉しい〜。
最初の目的地、
「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」開催中の、
神戸市立博物館へは、歩いて10分足らず。
それでも着くまでの間に、暑さに少し参って、
水分補給してから、中にはいる。
大抵のミュージアムは、展示スペースに入ると飲食禁止、
まあ、仕方ないんやけど、食べ物はともかく、水分も取れないので、
けっこう気をつけんとな。
しかもこの暑さで体力落ちてるかも、
ワシのお気に入りの展覧会なので、観始めたら、2時間くらいかかるかも、
なんで、事前の水分補給は忘れちゃいけない。
ワシが、唯一、学習した、展覧会作法である。


河鍋暁斎は、ワシが一番好きかもしれない江戸末期から明治にかけての浮世絵師。
師匠の国芳や、同じく国芳の弟子の月岡芳年も好きなんやけどね。
展示室に入ると、

ほほう!こんな日があるのか!
知らずに、たまたま行ったのだが、ラッキー!
とりあえず、気に入ったものを撮りまくろう。


書画展の様子で、アップにしたのが、暁斎さんらしい。
ああ!写真で観たのも、こんな感じやった。
このゴチャゴチャと楽しい絵の感じ、山口晃さんを思わせるなあ。




なんか気に入ったの撮ってたら、ほぼ全ての作品、撮ってるみたいな気分になってきたぞ。
下の右「鯰の船に乗る猫」、猫はその皮が三味線に使われるので、芸妓の例えらしく、
鯰に見立てられた政府役人が、芸妓に骨抜きにされてる風刺画らしい。
暁斎の絵は、絵、そのものも好きなんやけど、
こんなふうに、社会性のあるモチーフを、ユーモアたっぷりに表現するとこも好き。
なんか、添田唖蝉坊とかに繋がる精神がある気がする。

この「半身達磨図」が、イスラエル・ゴールドマンさんのコレクションの第一号らしい。
暁斎作品の中では異質と思えるくらい、力強い筆使い!
けどヒゲなどのディティールを観ると、ものすごく細かく繊細で、さすが暁斎さん。
この絵で暁斎さんに魅了されたというゴールドマンさんにも、興味が湧いてきた。
最後まで観た印象で言うと、暁斎さんの中でも、ワシの好きそうな絵ばかりが並んでて、
ワシ、ゴールドマンさんと、相当気があうと思います。
一度、お会いしたいですわ〜。


このスピード感もええけど、なんと言っても表情のおもろさ!

鐘馗さん、鬼と比べて、でかい!かっこええ!!

お!こんな表示。
てことは、普段は、ここまでは撮れなかったってことか。
ほんま、ラッキーですわ。

生前の悪事を映し出すという浄玻璃鏡に何も映らない、清廉潔白な女性見て、
驚く鬼と、「信じられん!」って表情の閻魔さん。
ええわ〜〜!
ワシ、閻魔さん、この表情にはできんやろうけど。

一休さんがガイコツと踊ってはる!



幽霊の絵の下書きと、その裏、そして完成図。
前にも下書き観て、びっくりしたんやけど、
自由闊達、天衣無縫に描いてる暁斎さんに思えるんやけど、
実は、こんな感じで、ものすごく緻密に計算してはるみたい。




百鬼夜行図とか、もうこれぞ、暁斎さん!
ワシが言うのも、偉そうやけど、
この展覧会、企画しはった人、よう分かってはるなあ!!



暁斎さん、鴉でも有名。
さっき言ったけど、国芳さんから浮世絵学んで、狩野派にも学び、
明治になってから西洋画も学ばはったんで、ほんまに死角がないくらい、
何描かせても、素晴らしい!



鏡餅に鼠、このトリミング!
天才か!


師匠の国芳さんとは、また違う猫。
こっちもかわいいんよなあ。



3枚目の「青鷺飛翔図」、水墨画と西洋画の組み合わせみたいな感じやな。
背景がけぶってるからこその青鷺の存在感が、観たことない感じで、
ちょっとドキッとした。
この「青鷺飛翔図」は河鍋暁斎さんの弟子にして、有名建築家の、
の所蔵品らしい。
あの日本の近代建築の礎のようなジョサイア・コンドルさんが!
辰野金吾さんや片山東熊さんなど、
明治期の日本の建築を担う人たちを育てたジョサイア・コンドルさんが!
暁斎さん、何度も弟子入り断ったのに、とうとう折れて、
「河鍋暁英(きょうえい)」って名前まで、与えたらしい。
弟子と師匠を超えた友情関係が生まれ、
暁斎のパトロンでもあり、
暁斎さんが亡くなる時、手を握って看取ったらしい。
そして、暁斎さんの死後、
その名を海外にまで広めたのも、ジョサイア・コンドルさんらしい。
や〜〜、ジョサイア・コンドルさんにも興味湧いてきたなあ。
旧岩崎邸庭園とか、旧古河庭園とか前から行ってみたかった建築も、
ジョサイア・コンドルさんの作品なんですわ。



暁斎さんのカエルは、もう抜群です。
きっと鳥獣戯画とかすんごい勉強しはったんやろうけど、
その上で、自分なりのカエルワールド、作ってはるんが、もうたまらんっす。



うひゃあ!この猫又の表情!怖がらせてるのかもしれんけど、かわいい。
けど、その魔力で落款が逆さまになったらしいです。
右端は、その後、精魂尽き果てたのか、同じ場所でぐったり爆睡する猫又なのか?




カエルの漫才らしいっす。
この扇子、複製あったら欲しかった!

うひゃあ!この躍動感!!骸骨やのに。

暁斎さん、デッサン力もすごいんやろうな。
けっこう省略してても、ちゃんと動きなんかが感じられる。
ほんまに絵の上手い人ですわ。

この和装と洋装の混じった西洋人は、ジョサイア・コンドルさんがモデルなんやろか。

犬を連れた西洋人、果物を運ぶジャワ人、踊る中国人、、「万国人物づくし。

この絵日記もすげえ!!
さらさらと描いて、この画力!!
この辺、ほんま山口晃さんみたいやなあ。
右ページは正座ができなくて、寝そべってる、
ジョサイア・コンドルさんらしい。
もう、この辺のユーモアセンス!もはや愛おしい!

まじに描くと、こんなのも、描けるんですね〜。



大好き!放屁シリーズ!!


他の画家や書家とのコラボもやってはったらしく、掛け軸の中は、別の方の作品。
なんや、いろいろと先駆者やなあ。
ちなみに、2枚目は、目の不自由な方たちが、絵を見ている。
展覧会の審査員への風刺なのかもしれんらしい。

恵比寿さんを描く大黒さん。
まあ、めでたい。まあおもしろい。

今度は大黒さん、傀儡師に!



老子さんと孔子さん。

ほんま、クラクラするくらい、どれも、これも、素晴らしいわあ。


よく見かける構図の仏画とか描いてても、何か他とは違うリアリティとか動きとか感じる。

「酒のツマミに鰹を準備する鬼」。
意外と生活感ある鬼、徳利からは湯気、熱燗やな。
暁斎さん、国芳さんの次、10歳の時についた師匠、
前村洞和さんから「画鬼(がき)」と呼ばれてたらしい。
洞和さん、その翌年、亡くなってしまうらしいが、
たった一年やけど、この才能あって、
絵のためには何も惜しまない子どもが、可愛くて仕方なかったんやろなあ。
暁斎さん、このあだ名、気に入ってたらしく、
この絵は自画像的な意味もあるらしい。



やっぱり鬼とか妖怪関係、ええわあ!
下の絵は、下書きだけで、本作は見つかってないらしいんやけど、
このでかい骸骨、最高やな。

西南戦争をモチーフにした作品らしい。
賊軍になってしまった西南軍を主役にしたため、カエルで描いて、
「西河蛙陸群大虫」(西郷陸軍大将)と書くなど、ちょっとずらしてるらしい。


ああ、ほんま絵もアイデアも最高ですわ。


ああ、友だちの家の猫も、たまに鼠持ってきて「どない!」って見せびらかす、ゆーてたな。
「動物のお医者さん」にもそんなシーンあったな。


ほんま、観応えありました!
展覧会、もう後期に入っちゃってるんやけど、
前期も来ればよかったなあ!

結局、そんなに観ないので、図録とか、基本、買わないようにしてるんやけど、
暁斎の春画集があったので、これは買ってしまいました。
春画は、あまり観たことないからなあ。
まだ数ページ、ペラペラ観ただけやけど、
もう、そのユーモアに、ニマニマしてます。
マグネットは、気に入ったの、いらんでも買うようにしてるんで、ええんやけど、
マグカップまで買ってしもた。
もういくつも持ってるんやけどなあ。
この柄観たら、買わずにはおれませんでしたわ。
神戸市立博物館、今まで、何かとフラストレーション溜まる展覧会が多かったんやけど、
今回は、なんの文句もないどころか、
「ありがとう!!」と言ってしまいたくなる、素晴らしい展覧会でした。
ほんまは、この後、別のミュージアムの展覧会も行く予定で、
移動時間入れても、観る時間は十分にあったんやけど、
暁斎が分厚すぎて、もう移動する気になれません。
そうや、たしか、しんちゃんが、
「2階のコレクションの銅鐸が素晴らしいんで、一度、行ってみてください」ゆーてたんや。
そっちにしましょう!
やはり2時間くらいかけてみて、喉も乾いてたし、
買ってしまったグッズを鞄に入れたいのもあって、
コインロッカーに戻り、水飲んで、しばし休憩。
さあ、コレクション観に行きますか!
お!暁斎展のチケットあったら、100円引きなんや!
ラッキー!






うむうむ!確かに素晴らしい!!
こんなに繊細な模様の銅鐸、初めて観るかも。
さすが、しんちゃん!

おお!教科書で見た、ザビエルさん。
確か、大学の時、授業で入った大学の博物館に、
この絵が無造作に置かれててビビったことあったんやけど、
このデザインのザビやん、けっこう何枚もあるんやろか。
AIさんに聞くと、京大総合博物館にあるのは、
この絵が、茨木市の旧家、東家で、
大正9年(1920)に発見されたときに作った
「ガラス乾板写真(写真複写)」らしい。
なるほど。
それにしても、貴重は貴重やん。
あの無造作に置いてある感じ、大丈夫かね。
そう言えば、考古学研究室の奴らが、
博物館の中庭、発掘する、言うから、
「何がうまってるの?」と聞いたら、
ずいぶん昔に「中庭に置いたどっかの古墳の石棺」ゆーてた。
大丈夫か!母校!ちゃんとせいよ!






おお!企画展と連動して、暁斎さんの作品も展示されてた。
ラッキー!
企画展だけで帰った方、残念でした!
と思ってまうワシは、ほんと修行が足らんと思う。

古地図コーナーも面白かった!
確か、神戸市立博物館の古地図コレクションは、クオリティ高いって、
どこかで誰かに聞いたなあ。



ほほう!一階の吹き抜けが見渡せる、このコーナーにも行けるのか!
これは、初めて観る景色。
ちょっと得した気分。
せっかくなのでパノラマでも撮ってみた。
端っこに鎮座するのは、平清盛公でした。
神戸の町にとっては、重要人物やもんなあ。
今まで、あまり好きになれなかった神戸市立博物館、
むっちゃ好きになりました。
ええ機会でした。
かなり、ヘトヘトになったワシは、駅までの間にある喫茶店に雪崩れ込み、
足をほぐしながら、コーヒーを頂くのであった。
ミュージアムって、けっこう足、疲れるんすわ。

