観逃していたシタンダリンタくんの新作。BBBムービー「想うようにいかない」。
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6月の公開時、観逃していたので、
淀屋橋の「Cafe周(あまね)」で開催されてた
シタンダリンタ映画館”的”個展2026に行って観てきた。

むちゃくちゃワシ的理由なのだが、
リンタくんが主役じゃなくて良かった。
ワシ、リンタ君の映画、いろいろ観てるのだが、
リンタ君が主役の映画が、けっこう多いので、
思い出す時、いろいろゴッチャになってしまっていたのだ。
この映画は、その心配ないな、という安心です。
ワシの貧弱な海馬の話です。すみません!
けど、内容的には、映画の脚本家が主人公なので、
リンタ監督の自省的内容なのだろうか。
いや映画の中で「自分のことは映画にできない」と言ってたな。
あれは「自分の話ではないよ」というサインか。
最近の映画で、少し目につき始めた、お得意の軽妙な会話のやり取りも、
かなり抑制されてきてて、それも、良かったな、と思った。
やや小さな寄り道が多い気がするので、
それをうまく刈り込んで、2時間くらいにまとめられれば、
ワシ的には助かるなあ、とは思った。
主人公「たまか」と共同生活する「ミカ」。
共通雨の友人はいるけど、スレスレで初対面という二人の共同生活という状況設定も、
ストーリー的にうまく考えてるなあ。
ミカのキャラが、特にいいし、
共同生活を過ごすうちに、主人公の過去の後悔が紐解かれて行く設定も面白いし、
そこに絡む、男性たちも、キャラクターが出てて、面白い。
基本、ワンシチュエーションで展開し、
深まって行くストーリーは、舞台に乗せても面白いかもしれないな、と思った。
ファンタジーを少し絡めて、後悔はしても、
その後悔をひとつの人生知として消化して、
前に進んでいこうという姿勢、
リンタくん、こんな大人なストーリーが書けるようになったのか、
と少しビックリした。
人生なんて、誰でも後悔の山だ。
思い出すのも恥ずかしい後悔が、死屍累々と、
人の過去には、山積みになってて、
振り返れば、いつも腐臭が漂っている。
だけど、その後悔に引きづられて、前に進めなくなるか、
その後悔をも自分の一部として、人間を大きくして行くかは、
その人次第なのだろう。
そう言えば、いつも10時に聞こえてくる歌声が、
あの夜だけ聞こえなかったのは、
あのシーンがファンタジーであることの示唆なのだろうか。
結末を見るとたぶん、主人公は、ミカをモチーフに脚本を完成させたのだと思うんだけど、
劇中で、そのモチーフになったミカのキャラこそ見え、
過去や人生は見えてこなかったのが、少し残念ではあった。
けど、リンタくん、また一歩、前に進んでる気がして、
嬉しくなる映画ではありました。

