「大本営発表を国民に告げてきたアナウンサーの内面」というテーマは、「知りたい!」と思った。BBBムービー「劇場版アナウンサーたちの戦争」。

※やや否定的な内容を含みます。

公式サイト
NHKのドラマとして放映された「アナウンサーたちの戦争」の劇場版。
ドラマも観て、おもしろかったので、観に行ってみた。

う〜〜ん、ドラマだけで良かったかもしれんなあ。
テレビドラマで90分に凝縮したものを、少し解凍したような印象を抱いてしまった。
長くなった分、加えられた要素が、背骨を太く強くするためのものではなく、
ドラマチックさや、悲劇性を煽るだけのものだったような気がした。

その分、ドラマで観た時はあまり気にならなかった、
森田剛さんをかっこよく観せようとする意図が、
鼻についてしまった気がする。
あまり観たことないんやけど、
木村拓哉さんの出てるドラマって、こんな感じなんやろか、
と思ってしまった。

音楽も、その悲劇性に寄り切ってて、ベタベタしてて、
ちょっとキツかったしなあ。
学徒出陣のとこで、アナウンスできなくなって、
雨に打たれるシーンとか、なんかもう「やりすぎやん!」思ってしもた。
ここは、ドラマ性より、リアリティで行った方が、
焦点が森田剛さんではなく、
戦争の残酷さにあたって、ええんちゃうかな、と思った。

なんとなく思ったのは、
映画とテレビドラマの作りの違いみたいなもんがあるんかもなあ、ってこと。
テレビドラマは、できるだけ多くの人に分かりやすく、
骨の部分をシンプルにして行くけど、
映画は、そこに何か、説明できない言語化できない、
オーラみたいなもんがないと、
魅力的にならない気がするのだ。
この映画は、テレビ的な作りの骨に、
なんか映画的に昇華できていない、
ドラマチックな要素や悲劇性を増すシーンを足しただけで、
ある意味、テレビドラマのままなんかもしれん、思ってしまった。

「大本営発表を国民に伝えるしかなかった、
アナウンサーの内面」という、
考えてもいなかった、「なるほど!知りたい」と思える、
テーマの映画だっただけに、
ちょっと残念な仕上がりではあった。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA