中也のイメージ通りなことにビックリ。BBBムービー「ゆきてかへらぬ」。

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中原中也と、小林秀雄、そしてその二人と不思議な関係を結ぶ長谷川泰子の映画となれば、
中也ファンとしては、観に行かざるを得まい。

どこまでが、事実で、どこからか脚色かわからないけど、
かなり面白かった。

中也役の木戸大聖さん、全然知らない役者さんやったけど、
もうまさにワシのイメージする中也、そのもので、
「ようやってくれた!」と思った。
小林秀雄役の岡田将生さんも、少し男前すぎるけど、
まあまあイメージゾーン。
長谷川泰子はワシ、写真くらいしか観たことないので、
イメージできんかったけど、その役の広瀬すずさん、
奔放さや中也を子ども扱いするお姉さんっぽさは出てたんやけど、
ちょっと精神的に不安定になるところでも、
あまり目が行っちゃってないよなあ、てのが少し残念やったかも。

前半の京都のシーンが良かったなあ。
「ああ、この頃の京都って、きっとこんな感じやったんや!」と、
中也と泰子が暮らしたんは、
確か、こないだ行った椿寺のあたりやったなあ、
とか思いながら、あの辺りの風景と、あの時代を掛け合わせながら観ていた。

ストーリーとしては、けっこうドロドロなんやけど、
憎み合いながらも、どこか惹かれあって、許し合ってる三人の関係が、
不思議やけど、なんか納得してしまうトーンで描かれてて、
さすが、ベテランの根岸吉太郎さんやなあ、思った。
欲を言えば、もう少し、中也と小林秀雄の関係を、
深く描いて欲しかったなあ、という気が少しする。

中也が、あの代表作にたどり着く道程は、
なんか観ててゾクゾクした。
やっぱり身を削らんと、あんな詩は書けんのかもしれんな。

手だれの映画人による、安心して観られる映画でございました。

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