ブラジル音楽好きにも、そうでない人にも。BBBムービー「ボサノヴァ~撃たれたピアニスト」。

※ネタバレ、あります。

公式サイト
基本的にはドキュメンタリー、そこに少し再現ドラマ的なものが挟まる、
という構成なのだが、それをすべて、同じ質感のアニメでやる、
という試みが新しい、と感じた。
そして、それはちゃんと映画の質感に影響を与えている。
考えれば、悲惨な話なんだけど、
その話の内容と並行して、
エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、
フランク・シナトラまでをも魅了した
ブラジル音楽、ジャズボッサのクオリティの高さ、素晴らしさが伝わってくる。

そんなに詳しくは知らなかったのだけど、
当時の南アメリカって、どの国も軍事独裁政権の支配するような状況だったのだな。
つまり隣国に逃げても、あまり状況に変化はない。

そんな中、夭折というか、行方知れずになった、
ひとりの天才ピアニストがいた。
テノーリオ・ジュニオール。
ワシは知らんかったけど、アントニオ・カルロス・ジョビンや、
カエターノ・ヴェローゾといったブラジル音楽の巨星たちも認める、
将来のブラジル音楽を変えていく逸材と嘱望された人やったんやな。
その彼が、辿った運命。。。

政治的な理由で拘束されることすら、
許されることではないと思うが、
その拘束が人違いで、
なのに拷問を受けて、
人違いと分かったのに、
今度はその拷問を隠すために、、。

なんともやりきれない。
本人にしても、家族にしても、たまったもんやないやろう。

実写でやると、社会的になり過ぎて、
音楽の素晴らしさに目が向かなくなりそうなモチーフを、
アニメーションでやることで、
どちらも、しっかり伝えられてる
ええ映画やと思った。

この映画、もちろんアニメーションではあるが、
ブラジル音楽やジャズの巨星たちが出てくるのも嬉しい。

ブラジル音楽好きは、もちろん、そうでない人にも観てほしい映画やなあ。
きっとブラジル音楽、好きになると思うので。

テノーリオ・ジュニオールさんのこと、詳しく書いた文章があったので、
参考までに貼っておきます。

悲劇的な最期を遂げた天才ピアニストの唯一作にして、ジャズサンバ史に燦然と輝く大名盤 『 Embalo(1964) 』 / Tenorio Jr.

このアルバム、
「Embalo(1964) / Tenorio Jr.」Amazonで探したけど、CDは売り切れで、
レコードはバカ高い。
とりあえず、Spotifyで、映画に使われた音楽のプレイリスト、聴いてる。
むっちゃええ!

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