驚くほど、沖縄を知り抜いたドラマやった。BBBムービー番外 連続ドラマW「フェンス 」。

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平井さんに勧められた、沖縄を舞台にしたWOWWOWのドラマ「フェンス」、
アマプラでも観られるようになってたので観てみた。

いや〜〜引きずり込まれた!
全五話で、第一話観て「米兵の女性犯罪ものやな」と思ってしもた。
ちょっと忙しかったのもあって、その後しばらく続き観てみたら、
第二話から、ぐんぐん世界が広がって、
やめられず、半日かけて最後までみてしもた。

まず感じたのは、ここに写ってる風景は、
パラダイスとして扱われる沖縄ではなく、
ワシの感じるリアルな沖縄だってこと。
凶暴な雑草が、歩道のあちこちから芽を出し、
オシャレなビルにも、否応なくカビが蔓延る沖縄だっていうこと。

そして、内容。
もう、今の沖縄を調べ尽くしてる感じがして、
感心するどころか、もう驚いてしまった。
米兵の女性犯罪がきっかけではあるけど、
そこから基地問題、戦争の傷跡、いわゆるアメ女の話、
そこから出てくる米兵との混血児のこと、
沖縄特有の貧困問題、家族内での虐待、
それらいろんな問題と背中合わせの関係にある差別問題、
ようも、網羅するみたいに、今の沖縄にある問題を、
盛り込んで、ストーリーに落とし込んだもんやと思う。

けど、それを沖縄だけの問題じゃなく、
日本全体の問題、
世界全体にある普遍的な問題として描いてるのが素晴らしい。

で、まず目の前にある問題として、
日本の政府、アメリカの政府に、
本気で立ち向かってる硬派のドラマやと思った。

かと言って、頭抱える難しい話にするのではなく、
一瞬たりとも目の離せないストーリーに仕立て上げている。
「この後、こうなるんやろな」という読みを、
ことごとく裏切る。
だけど、その裏切り方が、すごく納得できる。
こんなん、目が離せる訳ないやん。

誰にでもある、差別を受けてる側にもある、
別の人間への差別意識を描こうとしてる姿勢も、素晴らしい。
けど、アメリカ人も含めて、集団で捉えるのではなく、
一人一人を見ていこうという姿勢が根底に流れてる気がして、
それはアメリカ兵も含めて、すべての沖縄戦での犠牲者を弔う
摩文仁の精神と通じるものを感じて、
ほんまに素晴らしい脚本やなあ、と思った。

沖縄戦当時、ベトナム戦争の頃のアメリカ兵の描写もきちんとされてて、
そこには石川真生さんの眼差しと共通するものも感じた。

個人的には、主人公の子ども時代、NCISの男性捜査官が、
ワシが今再放送されてて、夢中になってる、
カムカムエブリバディに出てる役者さんだと言うのも、
ちょっとツボった。

あと、最高の名シーンやと思うところに出てくる、
黒人の米兵上官の役、
友だちのizumiさんに言われて気づいたんやけど、
ソフトバンクのCMの人やったんや〜!

沖縄に行って、よく思うのは、
内地と沖縄の、基地などに対する温度差。
沖縄であからさまになってる問題を、
沖縄だけの問題で、
自分には関係ないと思ってしまうナイチャーのこと
(もちろん自分も含みます。)なんやけど、
ほんま、沖縄に興味ない人、沖縄を南国のパラダイスやと
思ってる人にこそ、観てほしいと思います。

単純にドラマとしても面白いので、
気楽に観て、引き込まれるうちに、
沖縄の問題は、日本全体の問題、
世界中にある問題とも繋がってる、
ということを感じてもらえれば、
本当に嬉しい。

今は、アマプラだけやなくて、U-NEXT、Hulu、
FOD、TELASAでも観られるみたいなんで、是非是非、ご覧ください!

余談。
ロケ地の中心がコザなので、ワシにとっては懐かしい風景が満載だった。
今度行ったとき、ロケ地巡り、したいなあ。
物語の中心人物、桜がやってたのは、
中央パークアベニューの「MOAI」という喫茶店なんやけど、
一昨日、大阪平野町のビルに入った時、こんな看板を見つけた。

用があったのは、3Fの「周」さんなんやけど、
「ああ、4Fに行けば桜がいるかも」と思ってしまった。
深刻な中毒症状が出ておるようだ。

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