「うっかり」と「しっかり」。
うっかりとしっかり、似た言葉やけど、
意味的には正反対やなあ、
もともと一対の言葉やったんかな?とふと思って、
語源、検索してみた。
【うっかり】
はっきりとは、分かってないようだけど、
有力な説として、「浮く」が語源というのがあるらしい。
「心ここにあらず」な状態を、「浮く」と表現する描写力は、
なかなかええなあ。
そんな心の持ちよう、「浮く」が、重ねることで
「うかうか」という副詞になって、
そこに、「〜〜という状態にある」というニュアンスの、
古語の助動詞「り」がついて、「うかうかり」、
省略されて音便化して「うっかり」ってことか。
最後の「うかうか」→「うっかり」は、
「きらきら」→「きらり」、「ふらふら」→「ふらり」など、
他にも例があるよう。
ではなぜ「うかり」だけ、促音便的に、小さい「っ」が付いたのか、
なんか、文法的な法則があるのかもしれんけど、
「うかり」より「うっかり」の方が、けつまずいてるような、
「しまった感」があるので、
ワシ的には、それでええと思う。
なんでワシがジャッジするのか、よ〜わからんけど。
【しっかり】
これも、よう分かってないらしく、ザクっと見ると二つの説が有力な気がした。
ひとつは、加賀友禅の工程で、38もある、全ての工程を、
全部間違いないようにコントロールする「悉皆(しっかい)」という
プロデューサー的な職業を語源とする説。
金沢では、当たり前のように、この説を主張する人もいるらしい。
もうひとつは、「しかと承った。」とかで使う、
「しかと(確と)」という言葉が語源とする説。
これはさらに遡れば、中国語に至る、という説もあるようだけど、
その説を、いくら読んでも、なにが書いてあるかわからんかった。
とにかく、「しっかい」もしくは「しかと」に、
さっきも言った古語の助動詞「り」がついて「しっかり」、
もしくは「しかり」を経て、「うかり」と同じように、
即音便化して「しっかり」になったかしたみたい。
なんかラテン語の「stare」(立つ)」に由来する説とか、
古フランス語の「estable」(しっかり立っている)から
来てるって説もあるみたいやけど、
ラテン語や古フランス語の発音がわからんし、
英語読みしたら、全然「しっかり」と近くないんで、
ワシには無理な説に思えた。
どちらにしろ、「うっかり」と「しっかり」、
語源的には、全然違うんやな。
けど、こんなに似た感じの音で、
真逆とも思えるような意味ってのも、おもろいよな。
意味的には真逆やけど、ええコンビやと思う。
ワシは、間違いなく「うっかり」の方やけどな。

