「推し」の原理主義化。政治に「推し」が入ってくる怖さ。

最初聞いた時は、なんとも思ってなかった「推し」という言葉が、
なんだか、だんだん気持ち悪くなって来て、
最近は、ちょっと怖くなって来た。

基本的には、誰が何を好きなのか、とか、
どっちゃでも良くて、なんの興味もないのだが、
「推し」が絶対化して、他を排除しようとしだすと、
「どっちゃでも良い」とか言ってられなくなる気がする。

画像はネットから。

本来の意味はともかく今の「推し」という言葉のニュアンスと、
昔の「ファン」の違いって、その好きな人を神格化しちゃうことやないかと思う。
そういう意味では「尊い」という言葉が出て来たのと、
「推し」という言葉が広まったのとが、同じ時期である、
というのは、よくわかる気がする。

もちろん、誰のことを「推し」てても、
人に文句言われる筋合いではないのだが、
神格化して、その人の言うこと、成すこと、
無批判に、すべて正しくて、
それに対する意見はすべて間違ってる、という展開になると、
話は違ってくる気がするのである。

もう、ある意味「現人神(あらひとがみ)」のような扱いやな。
けど、それって、反対から見ると、
その人の人格を、同じ人間として見てない、
言い換えると、その人の人権を認めてないってことにも、
なるんやないかなあ。
日本には天皇を「現人神」としてきた歴史があるので、
その考え方が、広まりやすかったのかもしれんなあ。

その「推し」がタレントや、ミュージシャン、アニメキャラ、などに、
留まっていれば、大きな問題はないのかもしれないが、
昨今は、その「推し」が政治家にまで、
広まって来てる、のではないか、と思えて、それが怖い。

「推し」の言うことはなんでも正しい。
「推し」が間違ったことをするわけがない。
人間なんて、どんな素晴らしい人でも間違いするもので、
「推し」のすることは何でも正しいと思ってしまうのは、
まさに神格化だろう。

それが、競争相手のいる政治という世界に持ち込まれたら、
その政敵が、どれほど論理的に整合性のあることを言ってても、関係ない。
「推し」の言うことだけが、正しいのだから。
けど、それって、その「推し」のためにもならんのよなあ。
間違った時、それを諌めてくれる人が周りにいないと、
為政者が間違った方向に進んでしまうのは、
中国の史書にもよくある話やし、
ヒットラーや毛沢東のスズメの話も、そのことを証明してる気がする。
そう、その考え方って、独裁にすごく繋がりやすいのだと思う。

そして、それって、決して政治に興味を持ってることには、
ならんのやないかと思う。
政治全体を考えるのではなく、ただ「推し」に盲従するだけ。
それって、ほんまに宗教、しかも原理主義に近い気がする。
政教分離の原則って、こういうことにならんためにあるんやないだろうか。

なんか最近の「X」見てると、
政治の世界でも、ひたすら自分の「推し」を崇める投稿が多くて、
無批判に「推し」の意見を正しいとして、
それに対する意見を間違ってる、とするものが多くて、うんざりする。
それは左右関わらずの現象に思えて、
なんか共産党まで「推し」を育成しようとしてる気がする。
その「推し」と、対立する「推し」のぶつかり合いとかは、なんか、もう。
相手の意見が正しくても、それを認める回路がないんだし、
元から議論をして、譲れるラインを探そうって気もないのだから、
最後は罵り合いみたくなってしまうのも、仕方ないんだろうなあ。

さっき、「日本にはこの考えが広まりやすかったのかも」と言ったけど、
アメリカで今、巻き起こってることも、
まさに「トランプ推し」の結果、って気もするし、
他の国でも、この「推し」の考えをベースにすると、
状況がわかりやすくなる気がする。

【追記】
こんなことを書いた翌日、せやろがいおじさんが、
深田萌絵さんと、萩生田光一さんの件で、こんな動画を発表してた。

まさにこれ!
「推し」が政治に絡んできて、どう考えても、おかしいことまで、支持してしまってる。
せやろがいおじさんの言葉で、むっちゃうなづいたこと、
「好きか嫌いかの感情の引き出し、
いいか悪いかの善悪の引き出し、
ほんまかウソか事実の引き出し、
この三つの引き出しを、
混ぜると訳分からんことになるので、整理して別々に管理する。」
ほんまこれ。
「好き」引き出しを第一にして、いい悪い、ほんまウソが、
どうでも良くなっちゃってる人が、こんなにおることに愕然とする。

こんなこと、せやろがいおじさんに言われるまでもなく、
当たり前のことやと思うんやけど、
日本の常識やモラルの穴って、
ここまで抜けてしまってるのか。

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