京都がどうこう言う、以前の問題か。BBBムービー「ぶぶ漬けどうどす」。
※否定的な表現、含みます。お気をつけください。
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「紋切り型の京都人描いてる映画かも」と思いつつ、
エセ京都人としては、「そ〜ゆ〜のもチェックしとくか」と観に行ったんですが、
その紋切り型の京都人にも、届いてない気のする映画でした。

最初は、少し笑いながら観てたんやけど、
どんどん真顔になって、もう途中で映画館、出たいくらいの気分になって、
観終わると、京都云々関係なく、
びっくりするくらいの後味の悪さが残りました。
主人公は京都わかってないけど、
作者も分かってない気がするんよな〜。
いや、分かろうともしてないって感じか。
そんなことゆーたら「お前も分かってない!」って、
ホンマもんに言われそうやけど。
主人公が、どうしても、好きになれない。
結局は京都を分かろうとしてないのに、
自分のイメージの中だけの京都を愛して、
そこから出て、ほんまの京都を見つめようとしていない気がする。
自分の妄信で、結果的には人を傷つけまくってるって感じもある。
U氏へのやり方はネット暴力そのものやと思う。
お義母さんの言われたことやっただけやん。
全然悪人じゃないやん。
けど、たとえこの人が悪人やとしても、
京都もへったくれもなく、あのネットへの晒し方は、
人として許せないレベルやなあ。
「何ゆーても全部漫画にして、ネットに晒しますよ」
これこそ脅迫でなくて何?
これで笑いを取ろうとする作風自体が、
ワシには気持ち悪いレベルでした。
この主人公への生理的嫌悪感が先に立つので、
彼女と対立する京都人が、京都の特性で彼女と対立してるのではなく、
単にワシと同じように、彼女を生理的に受け付けなかったとしか見えない。
つまり主題のはずでタイトルにもなってる京都人の特質が、
彼女に喰われてしまっている。
旦那の浮気相手と、旦那との三角関係も、
一回笑い取れば、それで終わりみたいで、ああもう!
あんなにいろんなことに戦闘姿勢の主人公が、
浮気相手や、旦那を、すぐ許すちゃう理由が分からん!
分からんと言えば、大学教授役の必要性もよう分からんし、
あの女将が、いつ、主人公の味方になったのかも分からん。
そもそも、エンドロールを初めに持って来る手法も、
まどろっこしいだけで、効果的とは思えなかった。
室井滋さんは少し言葉に不安あるものの、
松尾貴史さんはじめ、京都人役の京都っぷりが、
面白かったのだけが救い。
松尾貴史さんのひとことで、爆笑に持っていく技術は、
すごいなあ、とは思った。
最後のぶぶ漬けも、意味的には、よー分からんしなー。
コメディとしてワシの許せる限界を大きく飛び越えてて、
なんだか、グッタリしてしまう映画でした。
【追記】
ひとことゆーとくと、
京都は古いもんを大事にする町ではあるけど、
それと同時に、新しいものを1000年もの間、
受け入れ続けてきた町でもあります。

