たぶん、ここは今のアメリカなんだろう。そして世界なんだろう。BBBムービー「ラ・コシーナ/厨房」。
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これがほんまに厨房なのか?なんつーカオス。
ひょんなことがキッカケで始まった混乱が、
日頃の鬱憤や、すれ違いを飲み込んで、
緊張が高まり、不協和音が広がり、
渦は、どんどん大きくなり、
収拾のつかない爆発に発展してしまう。

人種の異なる男女間の軋轢や価値観の違い、
移民の抱える葛藤、そして、個々人の焦燥。
いろんなものが、爆発を焚き付ける燃料になってるんやな。
これを、ドタバタコメディとして観ることもできるんやろうけど、
ワシとしては、今の時期のアメリカだから生まれた、
社会的な側面を大きく持った映画やと思えた。
いや、アメリカだけでなく、今の世界全体かもしれない。
ドタバタに見えてて、けっこう計算された構成やと思う。
いろんなことが重なって、
どうしようもなくなってしまう様子が、丹念に描かれて、
今の世界同様、解決の兆しの見えないまま、
映画は終わってしまう。
あっけに取られるようなエンディングやけど、
そのエンディングのシーンも、
「なるほどな」と思わせる仕掛けがあった。
ひとつ思うのは、このレストランの料理、
絶対喰いたくないな。

