大阪ミュージアム三昧①「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」@大阪市立美術館。
先週金曜、大阪で展覧会、行き倒した。
一日に、6展覧会は、たぶん、ワシの新記録やなあ。
さすがに途中で、クラクラしたけど、
なんとか、達成いたしました。
まずは、大阪市立美術館で開催中のゴッホ展。
ここからスタートしたのは、ここだけ、ちょっと早い、
9時半からのスタートだったから。
チケットもネットであらかじめ入手して、
時間節約準備、万端。
と言いつつ、寝坊して、美術館着いたのは、10時過ぎでした。
平日というのに、もうかなりの人。
さすが、ゴッホ!


ゴッホ、日本では人気なので、
いろんな形で展覧会開かれてるんやけど、
今回の展覧会でおもろかったのは、
遺族が作ったファン・ゴッホ美術館の協力のもと、
ゴッホのご家族の献身的な働きに焦点を当ててること。
この切り口の展覧会は、今までなかった気がする。
生前から資金面・精神面でゴッホを支えた弟、テオのことは知ってて、
ゴッホが亡くなった半年後に、テオも病気で亡くなったことも、
なんとなくの知識はあった。
けど、その後、ゴッホの西洋美術史における大きな意味を理解した上で、
戦略的にゴッホを売り込んで、評価を上げたテオの妻、ヨーのこと、
母ヨーの遺志を継ぎ、財団を作り、美術館を開いた、
ゴッホが溺愛した甥、フィンセント・ウィレムのことは、
ほとんど知らんかった。
今のゴッホがあるのは、ほんま、この弟家族の、
努力によるものが、山のようにでかいんやな〜。
展示は、ゴッホの人生、そしてその後をトレースするように、
並べられている。
まずは、ゴッホがテオと収集して、影響を受けた作品。
これも、ファン・ゴッホ美術館、所蔵。
ちゃんと浮世絵の名品もございました。
ゴッホの作品が並ぶ章からは、
暗い色彩のオランダ時代、色に目覚めたかのようなパリ時代、
そしてみんなが知ってるゴッホになるアルル時代、
輪郭を失っていくけど、さらに独自の美しさを得たかのような、
晩年という流れが、すごくよくわかった。
あれだけの独自の世界と引き換えに、
精神までおかされて行くのは、何か仕方ないような気もしてしまうなあ。
なんとなく、ゴッホは自殺したけど、
不幸せではなかったんではないか、という気がした。
売れないことに悩んでたかもしれないけど、
そのことで、自殺したのではなく、
なんか、一個の人間として、
許されること以上のことをなしてしまった結果、
この世でやることを、やり終えて、
満足して向こうに行ったのではないか、
と、ふと思った。
きっと間違ってるのだろうけど、
そう考える方が、ゴッホも喜ぶのではないか、
と、観てる時は思った。
そして、ゴッホは、一生、一番大事にしてたのは、
農民画家としての自分なのではないかな、と思った。
ひまわりとか教会とかが有名になっちゃって、
農民画家としての面が見えにくくなってるけど、
終生、モチーフにし続けたのは農民や農家やったんやなあ。
ミレーを尊敬してたってことも、すごく腑に落ちた。
浮世絵との関係ってのが、実は、もうひとつよく分からんかったんよね〜〜。
確かに、モチーフとして描いてはいるし、
あの後期の鮮やかな色彩に、その影響はあるのは、
わかるんやけど、
版画である浮世絵、二次元的な絵画である浮世絵と、
あの絵の具の山のできるような、エリクチュールのゴッホとが、
どうしても、結び付かなかったんやけど、
この展覧会観てると、
そこも、なんとなくわかる気がした。
勝手な思い込みかもしれないけど、
ゴッホは、浮世絵の色彩に、版画ではできない油彩ならではの味を、
付けたいと思ったのではないかなあ。
それが、自分らしい表現になる、
と、どこかで、確信してたんやないかなあ。
原色を混ぜずに、点描のように描くのは、
印象派の特徴でもあるけど、
ゴッホの場合、その流れというより、
もしかしたら、浮世絵の配色からヒントを得てるのかもしれない、と思った。
スクリーンのコーナーは、写真OKだった。









ワシ、こういう最新技術の動画って、
虚仮威しっぽく感じて、あまり好きな方ではないのだが、
これは、すげえなあ、思った。
肉眼では近づけないほど、寄ったり、横から観たりが、
ゴッホだけに、すごいことになってた。
絵の具の厚塗り、段差が、観た目以上に強調されて、
もう「コロラドかい!」思うくらいの、荒れた山脈を思わせた。
今回、出品されてない作品も、この動画のモチーフにしてるのは、
少しどうかな?とは思ったけど。
ここ、動画も撮影OKやったんやけど、
ずっとスマホを観ながら撮ってる人、多くて、
「スマホ画面より、実際の画面の方が絶対迫力あるよ!観て観て!」思った。
家族の話をすると、ヨーの几帳面な帳簿とか、
フィンセント・ウィレムの戦略とか、
ほんまに、この母息子、プロデューサーとして、
優秀やったんやろな、と驚いて、
この二人が、ゴッホの親族にいたことの不思議を感じた。
ほんまにゴッホと、その作品のこと、愛してたんやろな。
そして、何より、テオとの手紙のやり取り、
何があっても、本当に信頼し合ってる兄弟の関係が、
美し過ぎて、ちょっと涙が出そうになってしまった。
あと、あまり観たことない素描作品が、けっこう多かったのがおもろかったなあ。
素描作品で、グッズあったら買おうと思ってたのが、いくつかあったのだけど、
やはり有名作が山ほどあるゴッホ、
素描作品までは、グッズになってなくて、ちょっと残念でした。
でもグッズ、めっちゃ充実してたなあ。
リラックマとかすみっコぐらしとのコラボぬいぐるみは、
「どこがゴッホやねん!ヒマワリつけといたらなんでもありか!」思いましたが。

てなことで、けっこうグッズ買ってしまいました。
まあ、半分は絵葉書なんやけど。
展示されてなかったけど、フィンセント・ウィレムの誕生を喜んで、
病院で「花咲くアーモンドの木の枝」を描いたという話に、
泣きそうになったので、絵葉書、マグネット、両方買ってまいました。
あと、今回初めて観た「農家」の絵、緑基調の色目と、
屋根のぐねり具合が気に入って、珍しく額で買いました。
先ほど、ワシのトイレ美術館に納品いたしました。
ほんで、甘いもん、好きじゃないのに、カンカン欲しさに、
お菓子を2個も!
ひまわりの飴ちゃんは、
真ん中がマグネットになってるのがおもろいと思って、買ったんやけど、
これ、マグネットとして使ったら、カンカンの方は、
むっちゃ間の抜けたもんになってしまうなあ、
と今気づきました。
来月から、神戸でゴッホ展、あるんやけど、
こっちも好きな「夜のカフェテラス」展示されるみたいやから、
また行っちゃうんやろな。

