対馬丸のこと、もっと知りたい。もっと知って欲しい。BBBムービー「満天の星」。

※否定的な内容を含みます。

公式サイト
内地ではあまり知られてないのかな?
戦争中、多くの子どもが犠牲になった対馬丸の撃沈。
ワシは対馬丸記念館にも行ったし、
もっと知りたいし、もっと知って欲しいと思ってたので、
映画化はすげえ嬉しかった。

沖縄の人ではないけれど、
対馬丸の乗組員で生存者だった方の、
お孫さん(役者さん)が、
残されたおじいさんのインタビューをベースに、
対馬丸のことを調べる。

なぜ狙われたのか、なぜ護衛艦は助けなかったのか、
なぜ事件の後、箝口令が敷かれたか、など、
詳しく知らなかったことを、いろいろこの映画で知ることができた。
おじいさんをはじめ、複数の対馬丸の生存者の話を聴けたのも、
貴重な機会だったと思う。

けど、割と頭の方から、少し違和感を感じていた。

何気なく出てきた、大東亜共栄圏を肯定するような言い方。
敗戦したので、実現できなかったけど、
考え方は正しかったと思っていらっしゃるのだろうか。

ナレーションは、喜怒哀楽の振り幅が大きすぎて、
こっちの気持ちと同期してなくて、
観てて、ちょっと辛くなった。
個人的には、こういう悲劇的な話のナレーションは、
できるだけ感情を抑えて、
その感情の動きは、観てる人に委ねるべきだと思っている。

対馬丸のこと知ってるかどうかインタビューするシーンがあるのだが、
聞く相手が、渋谷の若者たちと、
北谷の海外ルーツの方という選び方にも違和感がある。
沖縄の人、特に若者たちが知ってるのかどうかも、
客観的に映画を作る上では、大事なことだと思う。
「知らない」という結論を、導かんがための質問に思えてしまった。

ウクライナのシーンも、気持ちはわからんこともないけど、
映画として、どう繋がってるのか、もうひとつ、よく分からなくて、
消化されてない気がしてしまった。

一番違和感を感じたのは、おじいさんになりきってみるシーン。
語り部になるために、おじいさんの気持ちを実感するために、
役者のスキル活かして、なりきってみるのは、
ひとつのええ方法やと思うんやけど、
こっちは、そのおじいさんの映像そのものを同じ映画の中で観てるので、
生のお芝居などならともかく、
同じ媒体、同次元でやるのは、痒すぎて困ってしまった。
そりゃ、おじいさんの方が説得力あるよな。

体験してない人間として、語り部になろうとするなら、
せめて広島や長崎で、被爆者じゃなく語り部やってる、
近しい立場の人の話とか聞くシーンがあれば、
観てて、納得できる材料が増えたのになあ、とも思った。

せっかくの対馬丸を取り扱った映画、
個人的には、もっと対馬丸の事件の事実検証や、
亡くなった方々の遺族にも焦点を当てて欲しかったなあ、と思いました。

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