いろんな意味で耽美な映画でしたわ。BBBムービー「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」。

※否定的な内容を含みます。

公式サイト
まあ、耽美な映画!
自分の思う「美」に耽っているという意味で、耽美。

映画のトーンとか光の具合とかは、すごく好きな感じなんやけど、
なんだかスッキリしなくて、
観終わって、かなりモヤモヤが溜まっていた。

登場人物(出演者ではない)が、
みんなヒーローかヒロインのように、
自分の悲劇に浸りきってる気がするし、
美しく芸術的ではあるが、さしてストーリーに絡まない
人形劇のシーンに時間を割く。
前半のジェーンが鏡に向かって、人形を操るシーンの陶酔感が、
なんだかもう恥ずかしくなってくるくらいだった。

で、肝心のミステリー部分は、
証言で進めたり、よく分からないまま終わってしまったり。
結局、どうなったんか?というのが、
よく分からんかったのが、
モヤモヤの一番の原因ではあるんやろうけど。
この辺、ええ感じやと思った光の具合も、
何をやってるのか、動きがよく分からない、という、
マイナスの方向に作用してるようにも思えました。
それにしても、警察は、何を根拠に、
彼に手錠をかけたのだろう。

親の認知症とか同居問題とか、子どもの幼稚園問題とか、
手話演者とか、今の社会にある問題を、
いろいろ描くのは、ええんやけど、
主人公たちの心への影響以外には、ほぼストーリーに絡まない。
それは、それで構わないんやけど、
そういうディテールや、
さっき言ったアーティスティックなシーンに、
時間を割きすぎて、
ストーリーの流れが曖昧になってる印象が残ってしまった。
手話演者との交流とかは、
「もしかしたらここから男女の恋愛に発展するのかな?」とかの
可能性も考えながら観てるので、
こういう結果的には、それほど重要でないエピソードにも、
神経使って、疲れちゃうんよね。

「ディア・ストレンジャー」ってタイトル、
よく分からんかったんやけど、
先にこの映画観てた友達に聞いたりして、
ブルックリンで過ごす台湾人と日本人の夫婦が、
ぶつかりながらも、お互いを理解しようとすること、
引いては、人間にとって、自分以外のすべての人は、
ストレンジャーで、それゆえに分かり合えなかったりもするけど、
そのことを自覚した上で、
認め合うことの大切さを言ってるのかなあ、
と理解したんですが、
それでよろしかったでしょうか?

上映時間、138分も必要だったかなあ。
と、これは、加齢と共に、頻尿気味になってきて、
2時間越えの映画にちょっと腰が弾けるワシのボヤキでございました。

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