BBBムービー「ケース・バイ・ケース」。

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シタンダリンタ監督の新作「ケース・バイ・ケース」を観てきた。
デビューした時は中学生だったけど、
もうハタチになったんやなあ。
やっぱり、年月って、すごいなあ。
特に、なんでも吸収するこの年頃やし。
作品観るたびに、成長してるのが手に取るように、わかる。
てか、まだハタチで、こんな映画作ってるってのも、驚きなんやけど。

今回は、シタンダリンタ監督初のホラー映画。
ホラー映画苦手なワシは、かなりドキドキしながら観に行ったんやけど、
人間関係や、人間心理の描写が細やかで、
そっちが面白かったので、ホラーな部分に怖がる暇があまりなかったような気がする。

かと言って、怖くないわけではなく、
リンタ監督らしい新鮮なホラーシーンはふんだんに盛り込まれている。
苦手なので、あまり観ないのだが、
最近のホラーシーンって、CGやら、特殊メイクやら、
最新技術の展示会みたいな気がしてるんやけど、
リンタ監督、そういう技術一切使わずに、実写だけで勝負して、
ちゃんと怖いシーンになってるのが、意欲的やし、素晴らしいと思った。
大監督になって、予算いっぱいもろて、最新技術、使いまくれるようになっても、
この姿勢、忘れないで欲しいなあ、と思う。

ストーリーは目まぐるしく展開して、
還暦過ぎのおっさんは、「あれ?どうだったけ?」って
落ちこぼれそうになることが何回かあったけど、
その分、集中力が高まって、眠くなったり、退屈したりが全くない、
ある意味、スリリングな展開でした。

リンタ監督お得意の、センスいい言葉の早いやり取りも、
あるにはあるんだけど、少し影を潜めて、控えめな感じになってて、
ワシは、そこにも好感を持った。
あれも面白いんやけど、言葉でなくて、
展開や表情で物語、進めていく語り口も、
上手くなっている気がしたから。

あと、さすがミュージシャン、NDARICCAさんの息子さんだけあって、
音楽が抜群にええ。
どこだったかなあ、後半のけっこうええシーンでかかってた、
英語の曲が、すげえグッときた。

最後のどんでん返し、リョカン・ダ・ファミリアの女将こと、
古味亜紀さんの怪演も、お楽しみのひとつでございます。

上映会は、今日で終わったらしいけど、
またどこかで上映すると思うので、皆さん、是非!

あと、シタンダリンタくんのこれとは違う新作映画「言い訳」が、
9月21日(金)から一週間、十三のシアターセブンで公開されます。
詳しくはこちらから。
お見逃しなく!

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