池田慎と泉大の二人展「ラヴレター」&とんちピクルス・ライブ@BOBOBO。
本日は、もしかしたら、人生初かもしれん河南町にお邪魔した。
まずは、阿部野橋駅から出発。
阪急梅田駅は、日常過ぎて、
なんとも思わなくなってしもたけど、
いくつも線路の始まってる、
もろ始発駅って、なんかワクワクする。
行き先、大阪府内やのに、なんとなく旅行気分。
ワシの乗る電車やないけど、隣のホームに「吉野行き」とかが
止まってるのも、旅行気分の要素かなあ。
停車駅も、歴史好きのワシには、ワクワクが重なる。
古市古墳群の「古市」?土師氏の「土師ノ里」?
おおお!喜志駅の真ん前には、聖徳太子御廟の石碑が!
そうか叡福寺って、ここから行くのか!
もう完全に旅行モード。
今回、会場が河南町と聞いて、河南町在住の野伏の山縣さんをお誘いしたら、
車で迎えに来てくださることに!
その待ち合わせ駅が、滝谷不動だったのだが、
着く直前に思った。
「そう言えば、西口とか東口とか聞いてないなあ」。
聞く必要なかった。
一箇所だけしかなかった。
ええ駅前やなあ。
寂れたムードがたまらん。
実はこの日、楽しみでソワソワしてて、待ち合わせ時間の20分以上前に、
駅に着いたのだが、ちょうど良かった。
駅前を歩き回り、
誰もいないところに座り込んで、大阪市街地では
感じたことないような静寂を味わう。
駅前に唯一あるようなバーの営業時間が不思議だった。
0:21?毎週毎週、土曜も日曜も?
なんでそんなに厳密なのだ!
0:22に始まる番組でもあるのかと検索したが出てこない。
しかも、なぜ0時21分までは、営業しないとあかんのか?
0時20分ではあかんのか?
いや、ワシなら0時22分に用事あっても、
キリよく0時閉店にするな。
と考えたところで、袋小路に入ってしまう。
と、今思いついた!
最終電車の時間か!!
ビンゴでした。
けど、客、その時間までおったら、電車乗れんやんけ。
お!山縣さんが奥さんと来てくださった。
滝谷不動さんとか、葛城山とか金剛山とか、
極上のガイド付きで会場に向かってくれた。
楽しい!
奥さんとは、初めてお会いしたのに、めっちゃテンション上がってた気がする。
今思い出すと恥ずかしい。
還暦過ぎてるのに。
車は、どんどん山間に入り込んでいく。
山縣さんにお聞きすると、河南町でも中心からは、だいぶ離れた場所のよう。
そんなところにギャラリーあるの、
山縣さんもご存知なかった。
車を降りて、さらに路地を進む。
「そら地元の人でも知らんよなあ」というくらい奥まったところに、
ええ感じの古民家。
あ、とんちさんと池田さん。
間違いない!
カフェスペースに入ると、なんだか間違いなく詐欺のポスター。
しかも昭和テイスト。
怪しすぎる!
説明されて分かった。
これも池田慎さんの作品なのだ。
ところどころに刺繍がある。
あ、床の間にも、池田作品。
ご主人の泉大さんが、山縣さんご夫婦に池田作品を説明してくださる。
※池田作品について、詳しくはこちらを。
お二人ともビックリしてる!
ワシ、自分が作った訳でもなんでもないのに
「この発想、技術、根気、全部すごいでしょ!」と得意気に言う。
泉大さんも「ほんとですよね!」と同調するのだが、、。
机には本があった。
泉大さんの制作工程のファイルらしい。
なにこれ!!
フェイクレザーのお財布をモデルに、
本物の動物の皮を自分でなめしてそっくりに作り上げてる!
ゆーたら、元になった本物の財布がフェイクで、
それを真似た、偽物の財布が本物?
なんやそのややこしいの!
皮だけではない、木製のスプーンも、百均のものを、
包装紙まで含めて再現。
塩も、味噌も!
池田さんと同じくらい、変やん!
そら、この二人が組んで展覧会しようとするはずや!
では、泉大作品、まとめてご覧ください。
なんなん?この情熱!
はちみつまで作ってるん?
もう!変過ぎて、笑い転げそうになる。
これは、泉大さんと池田慎さんの手紙のやり取り。
泉さんは自分で作った紙(罫線まで入ってる)に、池田さん宛のお手紙を、
池田さんは、泉さん宛に宛名書きを刺繍でしたおハガキを。
もうゆーてもええですか?
あんたら狂ってる!
ほんで、ワシ、それ大好き!
作品に打ちのめされたが、少し落ち着いて周りを見ると、
ほんまにええ感じの場所。
これは泉さんが作ってる醤油らしいです。
なんか全部本気ですやん。
そうこうするうちにとんちピクルスさんのライブが始まる。
雄鶏が鳴き、つくつく法師やミンミン蝉が、滝のように降る中、
とんちピクルスさんの声が谷間に響いてる。
アイスコーヒーとケーキもめっちゃ美味い。
何?この夢みたいな時間。
ひとつひとつの言葉が、いつもより、深いところまで落ちていく。
この歌は、こんな歌だったのか、と初めて分かった気がしたり。
かと思ったら、全員を笑いに引きづり込んだり。
また鶏がええタイミングで啼く。
これは歌ってるんじゃないか、と思うくらい、
歌にハマったタイミングで。
この気持ちよさ、今年はあまりに暑くて、
晴れた日に外でゆっくりした記憶があまりないので、
初めて夏休みを味わってるような気持ちになる。
そして、蝉の声、、、なんだか小学校の頃に行った、
広島のおばあちゃんちにいるような気分にもなる。
極上だ。
とんちさん、歌いながらどこいくのか、思ったら、
後ろの階段をゆっくり降りてきた。
「宝塚か!」思ったんでが、終わってから聞くと、
男性アイドルのように走って降りようとしたけど、ちょっと不安だったんで、
歩いて降りたとのこと。
結果、竜弥くん曰く「美空ひばりみたいやった」とのことやけど、
今年大学一年の竜弥くん、なぜひばりさん知ってる!(笑)
アンコールは池田さんのリクエストで、マンタッチ(笑)
しかもア・カペラ。
もう〜〜〜!
おもろいからええけどね。
ちなみに旦那さんの歌でも泣いたことのない、
山縣さんの奥さんの涙が滲んだ歌は、これでした。
ちなみに物販コーナーはこんな感じ。
ほんまにええわあ!
終わってからも、みんな、ええ感じの時間過ごしてはる。
山縣さんご夫妻、同じ河南町に住んでるけど、初めて会った人ばかりやったみたい。
なんだかええ顔合わせができた気がする。
奥さんも、木彫をやってる方らしいので、
いろいろ話が弾んではった。
旦那さんも、とんちさんとミュージシャントークしたり、
池田さんと、現場仕事トークしたり。
(お二人とも本業は、ジャンルは違うけど、現場仕事)
あ、池田さん、山縣さんの息子さんの高校の先輩であったことも判明!
なんだか話は尽きない感じ。
とんちさんのライブ中、忙しくて聴けなかったという、
ギャラリーの泉さんご夫妻のために、とんちさん、もう一曲。
今日、初めてとんちさんを聴いたという方が印象に残ったということで、
リクエストは、この曲でした。
鶏、また違う感じで啼いてたなあ。
しかも。この曲に合う感じ。
やっぱり歌ってたんやな!
むっちゃええ時間を過ごさせてもらったなあ。
けど、谷間はやはり日の入りが早い。
少し薄暗くなってきたので、
お暇することに。
山縣さん、大きな車だったので、
池田さん、とんちさん、も一緒に。
正面にええ夕日。
ええ一日の締めくくりにふさわしい夕日やった。
河南町、ええところやなあ。
ワシがふと思いついてお誘いしたことで、
山縣さんご夫妻が、河南町のいろんな人と繋がったり、
山縣さんととんちさんが対バンしたり、することになればいいのにな。
という訳で、この二人展、9月29日までの土日、
11時から17時まで開催です。
ほんま、是非是非、度肝、抜かれに行ってください!!