冥界喫茶店。
10年以上、この町に住んでるが、
初めてモーニング食べに入った駅近の喫茶店。
うちのおかんとなんぼも変わらん
80歳くらいのおばあがひとりでやってるようだ。
客も同じくらいの歳周りのおばあ三人。
ワイドショー見ながら、ゲラゲラ笑ってる。
お店のおばあの体を気遣ってか、
客のおばあが給仕を手伝う。
なんだかちょっと怖くなって
「ほかの客が入って来んかなあ」思ってたら、
同じ歳周りのおじいが入って来た。
なかなかモーニング出てこない。
あまり時間ないので、
まだか聞いてみる。
すっかり忘れたようだ。
ここはほんまに現世なのか?
店を出るときが、ちょっと怖い。
5分ほど経過、トーストは来た。
「玉子ゆがくから、ちょっと待ってね」。
謎の言葉を残された。
さらに5分経っても来ない。
厨房のコンロ辺りから湯気が立ち始めた。
どうやら、玉子を茹で始めてるようだ。
おばあ、悪いけどタイムアウト。
ちょっとおもろかったけど、
もう来ることはないだろう。
ワシは無事、うつし世に帰還した。
コメント欄、大盛り上がり。
(20240329記)