生誕140年記念 石崎光瑤(こうよう)@京都文化博物館。
京都文化博物館に行ったのは、ポスターで見かけた、
石崎光瑤さんの作品の色が鮮やかで印象的やったから。

その展覧会「生誕140年記念 石崎光瑤」は11月10日までです。
そんなわけで、あまり知らないまま展覧会見に行ったんですが、
竹内栖鳳さんのお弟子さんで、戦後まで活躍された日本画の方やったよう。

富山出身の方らしく、
入口近くにあった富山湾と立山の屏風で、
グワっと掴まれました。
構図が大胆で、なんか風景がすげえデカく感じる。

登山家でもあったらしく、
山の描き方が、明らかに日本画や、大陸の山水画とは違う。
いや、間違いなく日本画なのだが、なんか西洋画を通って、
戻ってきたような、険しさを前面に押し出したような印象。
これは、おもろくなりそう。

ううむ!やはり構図が大胆だぞ!
絵の要素は、伝統的かもしれんけど、
なんだか初めて観た気がする絵だ。
色使いはシンプルなのに、すごく鮮やかな気がする。
左を覆い尽くすような花が、右にもはみ出てくるような印象が、
繊細なのに、力強さを感じる。



うわ!この緑!!日本画で、こんなに緑を主体にした絵、
観たことない気がする。
モチーフの印象かもしれないけど、田中一村さんを少し思い浮かべる。
こんなに地の色が少ない日本画も珍しい気もした。
この組み合わせで一組なのか。
緑がほぼ全面覆ってるだけに、補色の赤の印象がすごく強い。
ワシ、この人の絵、好きだぞ!

石崎さん、若冲に傾倒してたらしく、
模写したり、若冲を雑誌などに紹介したりしてはったらしい。
今、若冲があれほど評価されてるのは、
石崎さんの功績もでかいのかもしれない。
この模写も、若冲らしさがあるけど、
それにプラスした今っぽさも感じるなあ。

やっぱり子どもの頃から立山見て育ってたり、
日本アルプス、登ってたりすると、
こういう山が、この人にとっての「山」なんやろなあ。



ああ、やっぱり構図が大胆!!
鳥の表情も、いわゆる花鳥画では観たことないような、
動きがある。
一瞬を捉えるスピード感が、今までワシの観てきたものと全然違う。



これ、屏風やなく、キャンバスに描いてたら、
無茶苦茶大胆な西洋画に観えてたかもしれんなあ。


写真に撮ってしまうと分かりにくいが、
この一連の屏風、またすげえ馬鹿でかいのだ。
うちに入れよう思ったら、玄関のドアより高くて、
つっかえそうなくらいや!思った。
後で考えれば、屏風なんで、畳めば横にして入るんやけどね。
そう思って比較のため、自撮りしてみたが、
大きさが分かりやすくなったわけではないな。
ぜひ!実際に観て、そのデカさに驚いてください。

さっきの緑のとは違って、余白を活かしまくった作品。
そういう意味では余白を活かす日本画の伝統に近い気もするが、
こんな幾何学的な構図は、やはり新鮮。



そして、ポスターにもなってる作品。
この赤!緑!そして雨!雨宿りに急ぐ鳥たち!
ほんまこんなに鮮やかで、動きのある日本画、
観たことないなあ。

この白い孔雀の絵にも参った。
色使い、構図、ほんま大胆で新鮮。
きっとこの感覚やと、抽象画、描かせても
おもろかったやろなあ、思います。
この後、晩年の作品は、撮影禁止だったので、
ホームページで観てください。
晩年は、やはり人間、静けさを求めるものなのか、
色使いも、構図も、けっこう落ち着いてくるのだけど、
それでも、花びらの描写や、空の青の色使いに、
独特のものがあるんでした。
なんだか、今まで観た日本画の中で、
一番パンクを感じる絵で、ワシすっかり気に入りました。
この日、博物館に入ったのが、閉館1時間少し前だったので、
少し急ぎ気味に観たんですが、
観終わると、10分くらい、閉館時間まであったので、
戻って、気に入った作品を、閉館時間ギリギリまで拝見いたしました。
そして、来年のうちの卓上カレンダーは、
石崎光瑤さんに決まりました。
11月10日までかあ、もう一度、行きたいなあ。

