キングクリムゾンという概念。BBBムービー「キング・クリムゾンの世界」。
今日は行きたいライブ、唸るほどあったはずなんだけど、
それのどれにも気づかなかった風を装い、
映画「キングクリムゾンの世界」を観に行ってきた。

映画やけど「Peter Barakan’s MusicFilmFestivali2024」の一演目やったんで、
大阪では今日の晩のワンチャンスやったんよね〜。
2022年制作のドキュメンタリー映画で、ロバート・フリップはじめ、
その当時のメンバーのメンバーへのインタビュー、
旧メンバーへの映画制作時時点でのメンバーへのインタビューで構成されてる。
創設当時からのメンバーは、もちろんロバート・フリップのみ。
そのロバートが「年のストレスもないベストメンバー」みたいにゆーてた
2022年当時はメル・コリンズや、トニー・レヴィンとかの出戻り組も多くて、
ドラムが三人もいてはったんやなあ。
それ以降はツアーは行われてないらしい。
当時のメンバーや旧メンバーから、いろいろ話出るんやけど、
やっぱりロバート・フリップの意思ひとつで、メンバーはコロコロクビになるし、
そのロバートに着いていけなくなって、やめたりで、あれほど激しいメンバーチェンジ、
繰り返してきたんやなあ。
誰やったか、ロバートのことを、
「マイルス・デイヴィスみたいなリーダーやった」ゆーてたんが、
すげえ分かりやすかった。
歴代メンバーでワシの好きなビル・ブラッフォード(今はブルーフォード言うらしい)と、
エイドリアン・ブリューがよう出てきたんは、ちょい嬉しかった。
ブルーフォードは、2009年でライブ引退してるから、けっこう冷静に思い出してるけど、
エイドリアンは、未だに納得いってない感じあったなあ。
ワシも、個人的には、ロバート、エイドリアンのツインギター、
ブルーフォードのドラムとトニー・レヴィンのベース&スティックという時代が、
一番好きではある。
この時代のことでブルーフォードが言うてた話がおもろかった。
イギリス組(ロバート&ビル)は、すごく考え込むし、練習するんやけど、
その間、アメリカ組(エイドリアン&トニー)は、美味いもん食べに行ったり、はしゃいでる。
けど、演奏になると、腰抜かすくらいアメリカ組が上手いって話。
(細かいことは忘れたけど、だいたいこんな話)。
イアン・マクドナルドはこの映画のできた2022年に亡くなってるんやけど、
自分が抜けた1969年のこと、つまり50年以上前のこと、
本気でロバートを傷つけてしまった、と泣きそうになっててピュアやなあ、思った。
まあ、ロバートも、その話になると、本気で泣きそうな顔になってたけどね。
ほんま、ロバートは、ストイックで、自分にも人にも妥協がなくて、
着いていくの、みんなしんどかったんやろなあ。
けど、そこには、「追求したい」という確信が、しっかりあったんやと思う。
そして、その追求は、まだずっと続いているのがすごい。
だから、この映画で演奏される、
今んとこ、ほぼ最新のキングクリムゾンも、
懐メロにはなってなくて、
いまだに、どこか攻めてる音楽になってる。
そこが、このバンドのすごいとこなんやろなあ。
と言いつつ、やっぱり最後は、この曲で終わるんやけどね。
多分この動画は、映画制作時のメンバー構成。
映画制作中にメンバーで一番ナイスガイやった、R.E.Mでも演ってて、
ロバート・フリップの一番の理解者やったビル・リーフリンが、
亡くなってしまうとこで、ちょっとジワっときた。
映画でも、そんな話出たけど、
きっと、キングクリムゾンってのは、バンドというより、
ロバート・フリップの概念なんだろうな。
だからもし、ロバート・フリップが、
自分より自分の目指すギターを弾く人を見つけたら、
潔く、退いて、自分はディレクターとして、
さらにキングクリムゾンの音を前に進めていくんやろうな。
そういう意味でも、唯一無二の存在なんやろなあ、キングクリムゾン。
てことがわかった気になる映画でした。
個人的には、ロバート・フリップには、お友だちには、なれない気がしました。
エイドリアンと、ビル・ブルーフォード、ビル・リーフリン、
イアン・マクドナルド、メル・コリンズとは、
ええ飲み友だちになれる気がした。
なんとなく、ではあるけど。
去年観た映画やけど、制作は2022年。
キングクリムゾンって、バンドというより、
ロバート・フリップという芸術家の世界を形にする、
装置みたいなもんやったんやな、思いました。
エイドリアン・ブリューはいまだに未練がある感じでした。
(20251013記)

