あらゆる戦争に正義なんてない。ただの殺し合いだと、改めて思った。BBBムービー「シビル・ウォー アメリカ最後の日」。
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さすがA24。今までのアメリカ映画では、
観たことのないような映画や。
古くは先住民族、戦中戦後は、日本やドイツ、冷戦化ではソ連、
その後はアフガンなど中東諸国、
常に敵を作って、正義の側に立ち、
勧善懲悪のわかりやすい戦争映画を作ってきたハリウッドを抱えるアメリカの、
ある意味、贖罪のような映画なのかもしれない。

いや、そんな話ではないのだろう。
トランプ支持者のホワイトハウス襲撃などを経て、
これがアメリカが今、向き合わなければいけない現実の、
延長線上にある姿なのかもしれない。
正義とかイデオロギーとかは描かれてない。
ただただ力がぶつかり合う。
大義名分は、お偉い方が勝手に言ってること。
現場の人間は、殺されないために、殺す。
もしかしたら、殺してる相手は、味方なのかもしれない。
それを確かめてるうちに殺されるかもしれないから殺す。
これが、内戦の怖さなのかもしれない。
で、その結果、強いもんが勝った。
それだけのこと。
なので、観終わった後も、なんのカタルシスもない。
だけど、国を越えての戦争も、本質的には同じことかもしれないなあ。
現場の人たちは、必ずしも、相手が憎くて殺してるわけではない。
必ずしも、国のいうイデオロギーが正しいと思ってるわけでもないのかもしれない。
アメリカの現実を、戦争の抱える本質的な恐ろしさを、
容赦なく描いた映画なのだろう。
観終わった後、本当に苦い何かが口中に広がっていたけれど、
「観て良かった」と心から思った。
この映画には、アメリカ以外のことは描かれてないだろうけど、
アメリカがこの状態になっている、ということは、
もしかしたら、世界では、他にも紛争が多発してるのかもしれない、
と思うと、さらにゾッとした。

