俳句のような、音楽のような。「間」がすべてを語る映画でした。BBBムービー「国境ナイトクルージング」。
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絶妙に「間」のいい映画だった。
わかりやすくストーリーが動くわけではないが、
偶然この町で出会い、つるんでる三人が、
その出会いをきっかけに、
少しずつ、自分というものに向き合い、
行くべき方向に、ほんの少し近づいたことが、
セリフや行動でなく、その「間」で、
雄弁に物語っている。
三人の気持ちが「間」で、繊細に描かれてて、
瑞々しく、痛々しい。
「キュンとさせよう」と企んでるわけではないのかもしれないけど、
何度もキュンとしてしまった。
すごく詩的で、ある意味、俳句のような映画なのかもしれない。
そんな短い言葉で構成される俳句のような映画が、
日本ではなく、中国から生まれたことに、
少しジェラシーみたいなものも感じた。
そして、音楽があまり使われてないにも関わらず、
すごく音楽的な映画だとも思った。
たぶん映画全体がひとつの音楽のように感じられたからなのだろう。
まとめて言うなら、全体に上質感漂う映画だった。

きっと「わかりにくい」とか「なんも起こらない」とかの
否定的意見も出てきて、
「好き」と「嫌い」がはっきり分かれるであろう映画かもしれない。
ワシは、二つに分けるとしたら、
大きく「好き」の方に傾いている。
細かい「?」を言い出せば、キリがなくなるかもしれないんやけど、
それは置いといて、この映画の観た後の、気持ちよさを味わいたいと思う。
けど「あんな軽装で雪山行くのはないやろ!」というのは、かなり思った(笑)
ストーリーと関係なしに「へ〜〜」と思ったのは、
中国でも、国境付近には朝鮮族が住んでて、
「琉球村」のような「朝鮮村」が、あるんやなあ、
ということでした。
誰にでもお勧めできる映画ではないかもしれないけど、
こういう言葉少なくて、「間」の多い映画が好きな人には、
ぜひ観て欲しい、と思う映画でした。

