芸術の秋「大阪編」④(ラスト)「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」@あべのハルカス美術館。
大阪美術館巡り、この日の最後は、あべのハルカス美術館。
ここは、平日は20時までやってるので、助かる。
大抵、最後にお邪魔する。
今開催中なのは「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」。

全然知らんかったんやけど、
印象派がまだ評価を確立できてなくて、
フランスの評論家連中から手厳しいことを言われてた時代から、
印象派に注目して作品を買ったのが、この美術館だったらしい。
で、アメリカにも印象派の革新的な考え方や画法が伝わって、
独自の展開をしたらしい。
この展覧会は、そのあたりがよくわかる展示で、
アメリカの画商とヨーロッパの画家たちとのやり取りの手紙とかも、
展示されてて、面白かった。

入ってみると注意書きが。
ずいぶん、差があるなあ。
ワシが入ったのは、金曜日の17時過ぎ。
まさにこのタイミング、狙って入ったみたいでした。
けど、基準がよう分からんなあ。
人が少ないからかなあ。
平日は昼間の方がお客さん、少ない気がするんだけど。
まあ、ワシは気兼ねせずに撮れるってことなんで、ええか。

入った途端の、ちょっとしゃらくさいエントランス。

「税関吏の小屋・荒れた海」

「アラブの女」
最初はやっぱり印象派のスターを展示しときますか。
モネのはけっこう初期の作品やけど、この海の表現とか、
色使いとか、ほんまに革新的やったんやろなあ。
ルノワールが白人以外を描くのは、ちょっと珍しい気がした。

まあ、そら持ってはったら展示しますよね。
写り込みの柳がええっすね。




おお!日本勢も頑張ってはる!
ワシはあまり印象派っぽくないけど、
久米桂一郎さんの「秋景」がけっこう好きかな?
斎藤豊作さんの「風景」のダイナミックで印象派っぽいのも好きやけど。

「リンゴ園」。

「コロンバス大通り、雨の日」。

「シルフズ・ロック、アップルドア島」。
この辺りは、アメリカ人画家。
確かにどことなく、フランスとの違いがあるのが面白い。
作者とか観る前に「ええな!」と思ったものを撮って、
それから作者を観るようにしてたんやけど、
結果的に「チャイルド・ハッサム」という方の絵をふたつ、選んでいた。
タッチは違うけど、印象派をベースにけっこう描き込みつつ、
最初の印象をなくさないように、絵に留めておこうとする感じが、
伝わってくる気がした。

「カード遊びをする人々」のための習作。
ワシ、セザンヌって、印象派の中でも、一番現代的って感じがして、
好きなんですよね〜。
キュビズムの土台なったって話も、
一連の「セントヴィクトワール山」とか観ると、
「なるほどね〜〜」って思ったりする。

ブラックのこの頃の作品とか「フォービズム(野獣派)」って
言われてるらしいけど、絶対セザンヌの影響受けてるし、
このブラックが、ピカソと一緒に、キュビズムの創始者になる流れも、
すごくすんなり理解できる。

いつも持っていくのに使うのを忘れる「拡大鏡」。
ここぞ!とばかりに使ってみた。
この点描、拡大すると、ほんまにいろんな色が隣り合わせになってて、
抽象画にしか観えない。
ほんまにブラウン管の色分解と同じ感じ。
少し距離を置いてみると、こんな絵に観えるのって、
描く時、どうするんやろ。
この色と、この色で、この色に観える、とか
輪郭はどうやって区別する、とか、
電気的な技術もない、この時代(1896年作品)に、
画家が個人個人でどうやってやってたんやろ、
思うと、ほんま不思議でした。

「ハーミット・クリーク・キャニオン」。
印象派と言うには、やや緻密な感じやけど、
「ザ・アメリカ」な風景が、ちょっとヨーロッパっぽく観えて、
おもろかったです。

フォトスポット用?
謎の絵のない額縁。
ここに自分で好きな絵を合成しろってことなのか?
デジタルネイティブには簡単なのかもしれんけど、
ワシにはハードル高すぎる要求です。
ここはグッズも充実してたんやけど、
印象派系の雑貨って、世の中に溢れてるから、
「今更」って気がしてしまうんよな〜。
ちょっとフェミニンな感じもしちゃうし。
いいのがあったら欲しいと思ってたメガネケースも売ってたんやけど、
なんだか恥ずかしく買えず。

展覧会名、観た時から、ちょっと頭に浮かんでたんで、
これを買っちまった。
「ほんまにやりやがった感」込めて。
あ、ほんまにソース、キレそうやったんですって。
それにしても、塩田千春展での揖保乃糸と言い、
ワシ、ほんまに、こういう意表突かれたものに弱いなあ。
印象派の痕跡、どこにもないやんけ。

