藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展-パリを愛し、パリに魅了された画家たち-@山王美術館。

先週、OBPの山王美術館に初めて行ってきた。
名前は聞いたことあったんやけど、
てっきり東京の美術館やと思って、
ちゃんと見てなかったんかもしれん。
調べると、2022年に、今の場所に移転してきたらしい。
ホテルモントレの創業者のコレクションを展示する目的の美術館なので、
他の施設から借りての展示はないらしく、
「ここに行かんと観られへん」てのばかりらしい。

今回の展覧会は、「藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展-パリを愛し、パリに魅了された画家たち-」。
佐伯祐三さん好きやし、藤田嗣治さんも観たいし、荻須高徳さん、あまり観たことないし、
で、行ってみた。

OBPなんで、高層ビルの1フロアとかの美術館かな?と思ってたら、
独立したビルやし、入る前にデザイン化されたお庭もあって、
なんだかゴージャスな感じやなあ。

中もちょっとゴージャス。
なんだか苦手な匂いもするなあ。

結構広めの会場は3フロアに分かれてて、
上から佐伯祐三さん、荻須高徳さん、藤田嗣治さんと、
それぞれ1フロアずつ占めている。
ひとつひとつの会場は、区切られてなく、
長方形の大きな部屋の壁に作品が展示されてる。
この日は、人も少なめで、ゆっくり観られた。

佐伯祐三さん、ワシ、パリの壁とか、ポスターとか描いた字の多いやつとかが好きなんやけど、
そういうのは、少なかったかなあ。
けど、全時代の佐伯作品が揃ってて、
こんだけ佐伯作品持ってるのは、中之島美術館に匹敵するかも、と思った。

会場と会場の間、階段室もなかなかゴージャス。

荻須高徳さん。
ほとんど観たことなかったんやけど、
自画像がむっちゃかっこいい。盛ってる?と思うくらいキリッとしてた。
他は風景画がおかったんやけど、
ワシが佐伯祐三さんに求めてた、
パリの壁や、壁に貼られたポスターをモチーフにしたものなんかも多くて、
佐伯さんの影響がデカかったんかもしれんなあ、思った。

藤田嗣治さんは、やっぱり、猫と子ども(特に少女)と輪郭線やな〜と思う。
面相筆の輪郭が、繊細さを強調する。
西洋画の中心地パリで、日本の技術でスターになった、というのが、なんか気持ちいい。
けど、大人の女性描くと、途端に古い雑誌の挿絵みたいになるのが不思議やった。

風景画が、意外にも良かった。
ワシ、知らんかったけど、藤田さん、スタートは風景がやったらしい。
人物画のイメージしかなかったなあ。
あと自画像がすげえ良かった。
服のディティールの表現とか猫の表情とか、
今の時代のんと言われても信じそうな気がした。

けど、戦争画については、一作品もなかったなあ。
藤田さんにとっても黒歴史やと思うけど、
欠かしては語れない気もするんだが。
荻須さんより、戦後、パリに戻れるのが遅かったのも、
もしかしたら、意に沿わなかったかもしれんけど、
戦争画に協力してしまったから、
許可がおりにくかったんかもしれんなあ、と思った。

一階に降りると物販コーナーがあって、
コーヒーや紅茶、お茶がタダで飲めたりした。
うむ、頂こう。
物販は近頃の展覧会のように、いろんなグッズがあるわけではなかったので、
藤田嗣治さんの自画像の絵葉書だけ頂いた。

ここから東西線の京橋駅、歩いてすぐだったので、
家まで30分かからずに帰れた。
ふむふむ、なかなかうちから便利なロケーションやな。
次の展覧会は「エコール・ド・パリ展」か。
そんなにそそられる気はせんけど、
お花見の時期に、大川公園から藤田美術館〜大阪城と回って、
最後、ここにくると言う散歩がてらに利用するのもええかもしれんな。

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