心苦しいけど、あえて思ったまま、書いてみました。BBBムービー「大きな家」。
※やや否定的な意見、含みます。
とても評判の良い映画なので観に行ってきた。
すごく清潔で綺麗な建物で、
子どもたちも、中学生以上くらいからは、スマホを持ったり、
学習用なのかパソコンも持ってたり、
児童の数より職員の数の方が多かったり、
すべてがそうではないかもしれんけど、
今の児童養護施設の現状が、
子どもたちが負い目を感じないようにできてて、ホッとした。
カメラのアングルも動きいいし、色目も美しい、
編集もリズミカルでスムース。
なんだけど、なんだろう、何人かの子どもたちのイメージビデオのように見えてしまった
特に前半はいつまで経っても、子どもの心に近寄らず、
被写体としてのフォトジェニックさを追求してるみたいに思えて、
「いつになったら、本編が始まるんやろ」思ってしもた。
後半は、徐々に子どもたちに寄っていく感じもあったけど、
最終的に表面をなぜただけのような気もする。
このスタッフたちは、何を伝えたかったんだろう、というのが、
ワシにはあまり感じられなかった。
一番初めの職員へのインタビューで、
施設を出た後、パチンコにハマる人や、犯罪を犯す人のことを聞いていたから、
余計にそう思ったのかもしれない。
養護施設で育った時代を、子どもたちに、悪い時代ではなく、
それも、自分の子どもの時代として、負い目なく、
真っ直ぐに思い出して欲しい、
という気持ちはわからないこともない。
けど、表面をなぜたような映像で、子どもたちは、
そんなふうに思うのだろうか。
なにも泥臭い話や、生臭い話をやった方が良かった、
というわけではないけど、
もう少し、子どもたちの内面に寄らない限り、
ドキュメンタリーとしての意味ってあるんやろか?と思ってしまった。
なんかこういう映画に厳しいこと言うのって、
憚られるような気もするけど、
あえて思ったことをそのまま言ってみた。
最後、PARCOのロゴ出てきて、
「ああ、そうやったPARCOやったんや、なるほどなあ」思った。
ハンバートハンバートの主題歌は、すげえ良かった。