「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」@あべのハルカス美術館。

今日は、出かけたはええものの、予定を変更せざるを得ない事情ができて、
空いた時間で、あべのハルカス美術館で開催中の、
竹久夢二展、「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」に行って来た。

何かと目にする機会の多い、竹久夢二さんなんやけど、
夢二さんだけの展覧会行ったことって、なかったかもしれん。

しかも、頭にはあの「夢二式美人」と言われる、
女性の絵しか浮かんでこないので、
今回の展覧会、思った以上に新鮮やった。

今回の展覧会では数少ない夢二さんの油絵の約半分が出展されてる。
水彩のイメージしかなかったので、これは新鮮やった。
ほぼ独学で描いてはったらしく、油絵と言っても、
まるっきり西洋画というわけではなく、
日本画のイメージが色濃く残ってる。
けど、その日本画も、狩野派や浮世絵の影響は感じるものの、
それほど色濃くなく、夢二さんの画風に溶け込んでいる。
ほんまに自由な人やったんやな。
もちろん、文明開花から数十年経ったから、
出て来た才能やとは思うけど、
スタンスといい、画風と言い、それだけでは納まらない自由さを感じる。

版画をやらせても、刷り師に「夢二さんは仕上がりまで完璧に見えていた」と
言われるほどやったらしい。
ほんま、西洋画の枠にも、日本画の枠にも、
納まりきらない、
規格外の人やったんやなあ。

しかも、その活動は、絵だけに留まらない。
千代紙屋さんを始めて、
雑誌も編集して、その表紙や挿絵も描くし、
楽譜や、本の装丁、日用品のデザインから、
自分の家のデザインまでやってしまう。
「かわいい」という概念を、広めたのも、夢二さんかもしれんなあ。
絵の描けるグラフィックデザイナーか。
いや、グラフィックにすら、納まってないなあ。

そう言えば、作詞もするんだった。

作詞といえば、夢二さんが絵を描き始めったきっかけが面白かった。
ほんまは詩人になりたったけど、上手く行かなかったので、
詩を書くつもりで、絵を描いたと言うのだ。
それを頭に置くと、あの物語が見えるような絵や、
語りかけるような視線が理解できるような気がした。

グッズは、何かどれ持ってても、
ちょっと恥ずかしい気がしたので、
きのこのマグネットを。

ベニテングダケやな。
けど、日本画のようであり、洋画のようでもあり、
まさに竹久夢二の世界やな。
今のデザインとしても、全然使えそうな気もする。

ほんまは、この絵が観たかったんやけど、これは見当たりませんでした。

大衆寄りってことで、画壇からはあまり評価されなかったらしいけど、
日本のデザインというか商業芸術の世界をを大きく広げた
偉人やったんやなあ、思いました。

なんか思った以上に、世界が広くて、作品数も多かったので、
ヘロヘロになって、
この後の予定、変更して家に帰ったのでありました。

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