後から考えると、かなり怖い映画でした。BBBムービー「石門」。
公式サイト
基本、自然光、つまり室内とか、かなり暗め、
説明的なシーンやセリフなくて、
ゆったりしたテンポ、引きのショットの多用、
で、結局、登場人物の表情、どころか、顔もよくわからない。
主人公をはじめとして、登場人物の顔を、
きちんと把握してないもんだから、
シーンシーン、誰が写ってるのか、よーわからんまま、観る。
ようやく、お!アップになった!
思ったらコロナが流行り始めたシーンで、
すぐマスク。
まあ、それも狙いのひとつなんやろな。
結果、ストーリー、分かりにくいんやけど、それは構わん。

けど、ラストのシーンはビックリしたな。
え!ここで終わる?
余韻っちゃー余韻やけど、ここまでがここまでやから、
「自分、高く見せるの、上手いなー。
ほんまは考えてないだけちゃう?」と、
少しイラッとした。
静かやけど、よー考えたら、イカつい話やなあ。
ある意味、形を変えた人身売買ちゃうか?
思ったら、形、変えてない気配すらあって、
そういう意味では、そこら辺のホラー映画より、
よっぽど怖い映画かもしれん。
観終わってから思ったけど、
この映画のほんまの主人公は、
結局登場しない赤ん坊で、
その子が、「望まれずに生まれてきた自分」を遡る物語なんか?
と思ったら、とりあえず、あの終わり方も、少し納得できる気がした。