ああ、この娘、ワシの中にもいた気がする。BBBムービー「ゴーストワールド」。
※ネタバレ、あります。
公式サイト
観逃してた2001年のむっちゃ体温の低い青春映画。
ああ、何かを思い出しそうになる。
この主人公の女の子は、ワシの中にもいた気がする。
自分は何者でもないのに、
世の中のすべてを鼻で笑って、
自分が一番凄いと、どこかで思ってた自分。

主人公は、高校時代、ダサい同級生の枠からも、
いつもはみ出したいと思ってるし、
かと言って、もっとダサい大人の枠にも入りたくない。
だからこそ、高校卒業で、すべてから解放されたと感じる。
けど、「学校」という枠組みがあったからこそ、
そこからはみ出してる自分に、「人とは違う」というプライドが
保てたのであろう。
卒業した自分には、はみ出すとカッコよく思える「枠」すらない。
彼女はそのことに自覚的ではないけど、
卒業してから、あてもなく過ごすうちに、
その事実が真綿で締め付けるように、
自分をがんじがらめにしていく。
「同じだ」と思ってた親友は、
少しずつ前に向かって歩き始めている。
自分は依然として、進む方向もわからない。
彼女のファッションが、卒業して、
解き放たれてから、だんだんダサくなっていくのが面白い。
ほんま、いろいろ計算されてる映画やなあ。
そんな中、からかい半分で、縁のできた、
どう考えても「ダサい」としか言いようのない男。
いわゆる「オタク」なんやけど、
「オタク」は、他の誰にも左右されない、
自分の趣味を確立してる人間でもあるのだなあ。
からかって、彼の恋にも協力してるつもりが、
いつしか、彼に本気で惹かれてることに気づく。
だからこそ、彼女は、あの町を離れたのだろう。
いつか、ちゃんとした自分になって、
戻ってくるために。
映画は、ここで終わっちゃうけど、
終わって帰る電車の中で、
いつか、また彼女が、この町に戻ってきて、
彼と、ちゃんと付き合い始め、
親友とも縁を取り戻すことを、
心に描いていた。

