「駄サイクル」は、名言やなあ。BBBムービー「ネムルバカ」。

※ややネタバレあります。

公式サイト
続けて、女の子がボーカルのバンド映画を観てしまったので、
ちょっと頭の中でっ混じってしまってるのだが、
整理しながら、後で観たけど気に入った、こっちの方から書いてみよう。

大阪でも上映してたんやけど、
観逃してたこの映画が、塚口で上映されてて、観に行った。
塚口は、評判の良かった映画を、2ヶ月くらい遅れてやってくれるので、
重宝している。

で、この映画。
正直、映画内の音楽自体、それほど好きとは思えなかったんやけど、
映画の内容にリアリティを持たせられる、筋に沿った音楽やとは思った。

ストーリーはある程度、展開読めるものの、
そこかしこに、いい表現や言葉があったので、
退屈せずに観られた。

一番グッときたのは「駄サイクル」って言葉。
外との交流をなくして、仲間内で褒めあって、完結してる奴ら。
ああ!わかる!!
で、そこでもヒエラルキー作ってるんよな!

そこから抜け出して、世間的な評価を得た主人公の一人、
ルカは、その巨大市場の中にいる自分から、逃走を図る。
「せっかく駄サイクルから抜け出したのに」と思えないこともないが、
これは大きな世界を見てしまったルカが、
いくら大きくても、ここも「市場主義」という檻の中の
巨大な駄サイクルだということを見抜いてしまったから、
なんじゃないかと思う。

「私は、そのサイクルにとどまらない!」ということを宣言するために、
元のバンド仲間や入巣という、
自分のことを一番理解してる人間をライブに呼んで、
逃走を実行したんじゃないか、と思う。

「この世の中には、やりたいことやってる人間と、やらない人間とがいるけど、
その間のやりたいことが見つからない人間が実は8割いる」
(というような)話も、すげえうなづいた。

夢が叶わなくても、やりたいこと見つけた人間は、幸せなんかもしれんな。
入巣は典型的な8割の人間なので、
やりたいこと見つかってるルカに憧れるんやろなあ。

この映画には、典型的なオタクが二人出てくる。
一人はさっき言った駄サイクルの権化のような、
入巣のバイト先の先輩。
こいつは、基本、権威に寄りかかってるから、
問題外。

もう一人、もう化石のような、VHSで映画観てる男。
こいつも人の話、全然聴かないんやけど、
誰ともつるまず、既存の権威、気にせず、
自分の好きなものに真っ直ぐ突き進んでる。
あそこまで、外の世界を遮断することはできんけど、
ワシが共感を持つのは、もちろんこっちの方だ。

「音楽産業」という巨大な駄サイクルから逃げ出したルカの行き先は、
この映画では示されない。
スカッとした終わり方なんやけど、
自分のやりたいことに一人で突き進む覚悟だろうルカには、
市場経済の中では、行き場がない、ということなのだろうか。

誰にも抱え込まれることなく、
ギリギリ食えるくらいか、
バイトしながら音楽活動やるくらいしか、
売れてないかもしれんけど、
自分の好きなことだけやってるルカが、
どこかで、もう一度、入巣と出会う未来を、夢想しよう。

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