らもさんに観てほしかった!BBBムービー「デコチン」。
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ぶははははは!!ワシ的には大傑作!世間的に見ても、大怪作だと思う。
故中島らもさんも「ほんまに映画にするとは」とか言いながら喜んでると思う。

原作、読んだはずなんやけど、あまり覚えてない。
覚えてなくても、わかる「らも臭」ぷんぷんの映画でした。
B級もB級、猥雑で出鱈目で淫靡、
フリークスだけのドタバタナンセンス、
合成の雑さも、この映画に限っては、
映画の雰囲気のひとつとして、ええ役割、果たしてました。
ほんまに極端でアホらしいアイデアなんやけど、
その底に、反差別な考えが脈々と流れてて、筋が通ってて、
凛々しいくらい、その自分の価値観に、
真っ直ぐ、すごいスピードで、突き進む。
そこが、らもさんらしいし、
監督さんも、その考えに、心底共鳴してて、
それを映画として表現しようという意欲も感じる。
意欲だけでなく、ちゃんとそれが、映画に表れてる、
と、ワシは感じました。
こんな、ある意味アホらしい映画やのに、
観終わった時、ワシ、なんかジーンときちゃってました。
ちょっと曲者のミュージシャンや、お笑い芸人の起用、
ある意味、安っぽい猥雑な映像、
真ん中にある揺るがない芯、
とてつもないエネルギー、
なんだか、初期の山本政志さんを少し感じました。
この映画、監督がキャラバンみたいに全国を回ってるようで、
この日も島田角栄監督の舞台挨拶がありました。
ワシ、監督や出演者が出てくる舞台挨拶、
基本的には、苦手なんすよね。
お互い、褒めあってる感じが、なんだか。
「観に来たけど、まだこの映画、好きとは言ってへん!」って感じかなあ。
けど、この監督の挨拶は、一人やったし、
この映画への思いの丈を、ぶちまける感じで、
すげえ良かったです。
「舞台挨拶あって良かった!」思ったん、久しぶりでした。
なんなら、この後、一緒に飲みに行きたいくらいでした。
この後、まだまだ全国上映、あるみたいです。
皆さん、是非是非!
観逃した人のために、上映会、やりたいわあ!
好きそうな人、ワシの周りにいっぱいおるしなあ。
内容に関するヒント、「タイトル、まんまやん!」てのと、
「フライヤーのキャッチフレーズの位置に注目」とだけ言っておきます。