英雄も、一人の悩める人間だった。BBBムービー「ハルビン」。
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伊藤博文の暗殺で、半島では英雄視されてるアン・ジュングンだけど、
この映画は、その英雄的行動を描いた政治的な歴史映画というより、
英雄と言われる人の中にあった、一人の人間としての苦悩を、
その周りの人たちの行動や心の動きと共に描こうとした、
ヒューマンエンターテイメント映画なんやろな、と思った。

どういう事情かわからないけど、韓国の役者さんたちが、
頑張って日本人役を演じる中、
唯一の日本人出演者として、伊藤博文を演じるリリー・フランキーさん、
文句なしに凛々しかった。あ、ダジャレじゃないです。
憎まれ役、というより「分厚い壁」のような、
何にも動じない感じが、いつものリリーさんと違ってて、
「こんな役もできるんやなあ」思った。
全編、息苦しくなるくらい緊張感あふれる、
スリリングな、いい映画なんやけど、
アン・ジュングンと、イ・チャンソプ、
どちらも、ちょいロン毛で、髭生やした男前、
大体黒いコート着て、帽子かぶってて、
全然見分けがつかなかった。
ワシの顔認識能力の低さがあかんのやけど、
イ・チャンソプが退場した時、
全然ストーリーとは関係ないところで、
ホッとしてもうた。
友だちに言われて「なるほど!」思ったんやけど、
これって、一種の青春映画なんかもしれんな。
半島を、自分たちのものに取り返すために命を燃やす、
向こう見ずで、真っ直ぐな情熱。
この映画が、あの人たちに「反日映画」と言われることなく、
きちんと観られるように願います。

