「藤田嗣治 × 国吉康雄 二人のパラレル・キャリア ― 百年目の再会」兵庫県立美術館。
神戸方面あまり行かないので、行った時には、
あれこれ気になるもの、回りたい。
「もっと!こどもの視展」から回ったのは、兵庫県立美術館。
藤田嗣治さんと国吉康雄さん、
同年代で、方やフランスで、方やアメリカで活躍した二人の、
人生を並べるように観る、ちょっと面白い企画の展覧会、
「藤田嗣治 × 国吉康雄 二人のパラレル・キャリア ― 百年目の再会」が、開催中なのだ。

世界的に認められたのは、藤田の方が、随分前だったようやな。
もう1920年代には、あの「乳白色」の女性像が話題になって、
エコール・ド・パリのスターになってて、
1925年に国吉がニューヨークからパリに行った時は、
藤田と接点があったかどうかは、定かではなく、
あったとしても、アートスターを見つめる、
駆け出しの画家、みたいな立場やったみたい。
ワシ、国吉康雄さんはあまり知らんかったんやけど、
初期の暗く、陰鬱な色合いで、バランスのおかしい、
ゆーてみるとプリミティブな絵から、むちゃくちゃ惹きつけられた。
この辺りは、写真NGだったので、こちらの展覧会構成でご覧ください。
スマホの方はこちらのみどころキューブでも、いろいろ作品観られるみたいです。
ワシ、パソコンで観てたんで、使い方むずくて、よ〜わからんのですが。
興味深かったのは、第5章から第6章。
第5章は、日本が軍国主義化してゆく時代。
藤田は帰国して、国内で活動。
藤田が糸満の絵を描いてるとは知らんかったなあ。
流石に肌は白くないけど。
さっそく、糸満に住んでて、藤田っぽいムードを醸し出してるIZUMIさんに報告。
その頃、国吉は、ようやく認められて、独自のモチーフや画風が確立してきたみたい。
第6章は、戦争真っ只中の二人。
あれほど、西洋に染まってた藤田は、日本にいて、イヤイヤかもしれんけど、
戦争絵画を描き、
アメリカにいて、敵性外国人として行動制限されてた国吉は、
日本の軍国主義を批判して、風刺画のような絵も描く。
この違いって、医者の家に末っ子として生まれ、
エリート街道を爆進した藤田の、危機への対応能力のなさ、と言うか、
大きなものに巻かれていく打たれ弱さと、
人力車夫の息子として生まれ、16歳で単身渡米して、
いろいろ肉体労働して、画家になった、言わば一匹狼の国吉の違いやないか、
と思った。
そして、戦後。(最後の章だけ撮影OK)
藤田は、元の乳白色の画風を発展させて、
絵本的な猫の絵も、ますます完成度が上がってるような気がする。


一方国吉は、シュールな画風に、カラフルな色という新しい武器を手にして、
アメリカを代表する画家になっていく。



この色合いって、岡本太郎や、横尾忠則に通じるものがある気がするなあ。
戦後は、二人、すれ違うことはあっても、遭うことはなかったみたい。
なんか二人並べて、編年的に観ていかないと、見えないものがあった気がして、
面白い展覧会でした。
ワシは、カラフルになってからの国吉もけっこう好きで、
また好きな画家観つけた!って気分になりました。
あ、藤田も、全然違う系統の画家として、けっこう好きなんですけどね。
詳しく知らなかった分、この日は、国吉康雄さんが、すげえ印象に残りました

