今、ブラジルでこの映画が作れているという意義。BBBムービー「アイム・スティル・ヒア I’M STILL HERE」。

公式サイト
南米各国で軍事政権が猛威を振るってたのは、
知識としては知ってたけど、
ここまでとは知らなかった。

この映画は、夫がその軍事政権に拘束されても、
戦い続けた女性の一生を、
映画にも登場する息子が書いた実話を元にしたストーリー。

冒頭は、けっこう裕福で、海岸近くのリゾートみたいな家に住んでる、
絵に描いたような幸せな家族を描いている。
行ったことないけど「ブラジルって、こうだよね!」と思うくらい、
陽気で、明るく、楽しそうな家族。

それだけに中盤からの不穏なムードが恐ろしく感じる。
公安みたいな奴らが、家の中に入ってきてまで監視してて、
よくわかってない息子と、無表情にサッカーゲームしてるシーンなど、
なんかジャリっと固いもんを噛んでしまったような、
気持ちの悪さを感じた。

物語は、彼女が、夫の捜索だけにとどまらず、
軍事政権に反対し続け、
政治関連で行方不明の人の公式認定のため、
活動し続ける社会運動家としての側面を経て、
認知症を患う晩年まで、描いてるのだが、
それは、この映画が政治映画ではなくて、
彼女の不屈の意志と、それを支え続けた家族、
不在の夫も含めての、家族の物語だからなのだろう。

家族の強い絆がなければ、
彼女も、ここまで頑張れなかっただろうな、と思う。

しかし、この映画が、ブラジルで作られたということ、
軍事独裁を終わらせて、
こんな映画を自国で作ることができるまで、
ブラジルが、民主的になったということは、
喜ばしいことだと思う。

ジルベルト・ジルやカエターノ・ベローゾが、
家族の話題に上ってるシーン、
ちょっとホッコリした。

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