届いた!!

鈴木常吉「ぜいご」LP版。
なんと2枚組。
出かける直前に届いたのだけど、
これを目の前にして、他のことできるワシではない。
予定を変更して、針を落とす。
やっぱり、デジタルの音とは、どこかが違う。
ギターの弦が指で擦られている。
その指は、常吉さんの指なのだろう。
CDでも聴こえてた音なのだろうか。
常吉さんの声と中尾さんのクラリネットの音が、
部屋のエアコンの音と混ざってゆく。
何か、昔、常吉さんが、この部屋で、
昼間から静かに、酒を飲みながら、
本を読んでた風景が見えてくる。
もう10年以上も前の時間が、
まるで昨日のように思われる。
あ、今の曲、もう一度聴きたい、
と思っても、すぐには繰り返せない。
いちいちプレイヤーまで行って、
針をあげて、少し戻し、「この辺か?」と見当をつけて針を下す。
この作業が、めんどくさいけど、楽しい。
A面からB面へ、1枚目から2枚目へ。
プレイヤーに何度も足を運ぶ。
両手で持つLP盤の重さが心地よい。
CDは、片手で軽いしなあ。
ダウンロードとかストリーミングは、
重さないもんなあ。
そうか、アナログレコードは、空気や時間や、
音以外の、いろんなものを運んでくるのだ。
そしてまさしく常吉さんの音楽は、
音以外の空気や時間をも表現してる音楽だ。
このアルバムは、きっと出来上がった20年くらい前から、
LPにして欲しいと願っていたのだろう。
LP化してくださった、しゃぼん玉レコードの皆さま、
本当にありがとうございました。

