どうしたら、いつになったら、この争いは終わるのか。BBBムービー「壁の外側と内側」。
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いつになったら終わるのか、パレスチナだけではなく、
今や全アラブ諸国に牙を剝くかのようなイスラエル。
「なんでこの行為に正義があると思えるのだろう」と常々、
不思議に思ってたのだが、
この映画を観て、少しわかった気がした。

タイトルは「壁の外側と内側」だけど、
もう問題はガザだけではなく、
ヨルダン川西岸地区でも、
パレスチナ人の住むところを、ユダヤの人たちが、
どんどん奪っていってるからか、
映画観てても、今、これは壁の内側な話なんか、
外側の話なんかは、よく分からなかってしまっていた。
驚いたのは、ほとんどのイスラエルに住むユダヤ人は、
ガザでイスラエル軍が何をしてるか知らず、
一方的にハマスの被害者やと思ってることだ。
当然、軍やマスコミは知ってるけど、
マスコミも政権よりの情報しか流さないので、
一般のイスラエル市民は、他の国の人より、
自分の国のやってることを知らないらしい。
大本営発表より、ある意味ひどいな。
けど、ネットの普及したこの世界で、
そんなことを知らないままでいることが、できるのだろうか。
なんとなく北朝鮮と同じような情報統制社会なのかな、と思った。
気になったのは、入植者たちの行動。
ようやく建てた学校を、あっという間に潰すことの、
どこに正義が。
明らかにハマスではない、普通に暮らすパレスチナ人の土地を奪って、
暮らしを脅かしている。
正義って、いろいろある信用ならんもんやとは、思うけど、
入植者たちが、どんな正義を信じて、
あの行動を良しとしてるか、知りたかったが、
そういうイスラエル市民入植者へのインタビューは、なかった。
イスラエルの国としての方針で、
インタビューに応じてくれないのか、
映画制作者の方針なのかは、
わからなかったけど。
そこが見えると、イスラエルの人たちの意識が、
見えてくるような気がしたんやけどな。
ほんの少し希望を感じたのは、
ガザでのイスラエル軍の行動を知り、
ヒューマニズムも感じながら、
兵役拒否する若者たちがいたこと。
やはり、ちゃんと知れば、
ちゃんと感じる人たちが、少なからずいるのだな。
まだまだ先の見えない中東情勢だけど、
キーになるのは、イスラエル以外に住むユダヤ人の行動と発言、
そして、従軍して、現状を知ってる兵士や、
マスコミからの勇気ある告発ではないか。
イスラエルに住んでる人たちが、現状を知らないでいるのなら、
同胞の知ってる人たちが動かすしか方法はないのではないか。
どうか、経済や愛国心の前に、
人類全体へのヒューマニズムを優先して、
イスラエルという国のやっていることに、
NOを突きつけて欲しい。
この映画を、誰より、イスラエルに住む、ユダヤの人々に観て欲しい。

