閉所恐怖症、出る間もないくらい引き込まれました。BBBムービー「8番出口」。
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閉所恐怖症としては、観に行くのにかなり勇気のいる映画でしたが、
結論を先に言ってしまうと、
展開に引き込まれて、閉所恐怖症、思い出す間がなかった気がします。
それくらい、退屈させない展開の、面白い映画でした。
まあ、あと30分長かったら、やばかったかもしれんけど。

よくできたミニマルミュージックのように、
同じものが繰り返され、
その反復の中の変化が、
ひとつの世界に縛られてるからこそ、
小さなものでも、すごく面白く感じられる。
それを繰り返して、体だがそのリズムを
覚えこんでしまったタイミングでやってくる、
(この映画にすれば)大きな変化。
ドンパチドンパチやってる映画で出てきたら、
小さなものかもしれないんやけど、
もう主人公と一体になってる観客にしたら、
信じられないほどの事態が展開する。
そして、その衝撃が、映画の真の主題かもしれない、
主人公の心の変化に結びついている。
なんてよくできた脚本なんやろう。
ワシ、原作になってるゲーム、全然知らんかったんですが、
それ、知らんでも、全然楽しめました。
地下鉄の壁とか表示板とかも、
新し過ぎず、オシャレ過ぎず、
「これぞ地下鉄!」と思うものになってるのも、
神経行き届いてるなあ。
で、二宮和也さん、ほんまにええ役者さんやなあ。
これだけ変化のない同じシチュエーションで、
ストーリーを退屈させずに進めて行くには、
二宮さんの表情や、心情が、すげえ大事やと思うんやけど、
それが、ほんまによう伝わってきて、
なんか二宮さんと一緒に、この主人公の人生を、
ワシも生きてるような気がしてしまった。
まだ気の早い話ですが、多分次の日本アカデミー賞、
本命は「国宝」の吉沢亮さんなんでしょうが、
ワシ個人的には、二宮和也さんに獲って欲しい気がしました。
この映画も、観客の反応より、
制作者が「こんなん作りたいねん!」ということを優先させてて、
初動が感じられる気がして、気持ちよかったです。
二宮さんが出てるからか、けっこう観客さん、
若い人が多くて、始まるまでは、劇場、かなりザワザワしてたんですが、
始まるとピタッと静かになりました。
ええお客さんやなあ、思いつつ、
この映画の観客を引き込む力の凄さも、
感じたんでありました。

