乱暴に言うと中国版「パリ・テキサス」みたいな雰囲気やった。BBBムービー「ブラックドッグ」。
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中国の映画でこういうテイストの映画って、初めて観た気がする。
「パリ、テキサス」を思わせるような、荒涼としたゴビ砂漠近くの町、2008ねんの少し前、
かつては石油で賑わっていたが、今は資源が枯渇したのかすたれまくっている。
その町にも2008年の北京オリンピック絡みの再開発の波が押し寄せて。
中国の映画で北京オリンピック前後の変化を描くもの、
いくつか観た気がするが、
ほんまに大きな変革やったんやろなあ。

ザクっとした大まかなストーリーは、分かりやすく、
ええ感じで、なんとなく好きな映画ではあるのだが、
前半は、物語の背景も展開も、主人公の心情も行動も、
さっぱり分からず、やや苦労した。
けど、雰囲気とか、トーンとかは、かなり好きな感じやったので、
いくつかよう解らんところ、ありつつ、なんとか乗り切れた。
ストーリーの核は、やっぱりワンちゃんとの友情なんやろな。
寂れた町で野生化したワンちゃんと、自分を重ね合わせ、
変わっていく時代についていけない悲しさを描いてる、
というと単純化しすぎなんやろうけど、
制作者が描きたかったんは、そういうストーリーではなく、
そういう背景から生まれてくる詩的な情緒なんやろな、と思った。
ワシも観て、一週間くらい経つのだけど、
ストーリーは、予告編とか観直すまで、あんまり覚えてなかったけど、
音楽の感じとか、ええ雰囲気やったことはよう覚えてた。
ワシは、制作者の狙いにハマったのか。
やたらとワンちゃんの出てくる映画なのが、
犬好きとして、シンプルに嬉しかった。
撮影現場は、大変やったやろうけどな。
その苦労を共にしたからか、
主演のエディ・ポンさんさん、映画に出て友情を育む相手のワンちゃんと、
後半生まれてくる赤ちゃんワンちゃん二匹と離れられなくなって、
今、一緒に暮らしてるらしいです。
ええ話やな。

