みんなが笑顔で振り返る革命。BBBムービー「女性の休日」。
※ネタバレあります。
公式サイト
なんでなんで?いつも、1/3も座ってたら、
「ちょっと混んでるな」と思ってしまう映画館が、
平日の昼間やのに、ほぼ満員でした。
しかも9割以上、女性。
むっちゃアウェイな気分。
端っこの一番後ろの席取れて、
ほんまに良かったです。

というわけで「女性の休日」観てきました。
むちゃくちゃ、面白かった。
今や、16年連続で、ジェンダーギャップ指数一位の、
アイスランドだけど、
昔から、男がみんな理解があったわけではなかった。
やはり家父長的男性の権威はあって、
女性は家にいるのが基本、
働いても、部下だった男性が上司になり、
成果で上回っても、男性よりも給料は少ない。
女性は農夫としても認められないし、船長にもなれない。
専業主婦は「お父さんは会社で働いてて、お母さんは何もしてない」と、
子どもに言われてしまう。
1970年代前半のアイスランドは、
今の日本より、男性優位社会だったかもしれないのだな。
そんな状況に風穴を開けようとしたのは、
やはりフェミニスト団体がスタートだけど、
この動きは、それだけには止まらなかった。
その一日に向けての話を、当時先頭に立ってた人中心に、
当時の映像と、今のインタビューでまとめて行くんやけど、
インタビューに応える女性たちが、
「歴戦の女戦士たち」って感じでは全然なくて、
同窓会で学生時代の楽しい思い出話をするみたいに、
すごく自然に、笑顔で、そのことを話すのが、楽しかったし、
だからこそ、この運動が成功したのだろうな、と思う。
初めはフェミニスト中心に「ストライキ」
という形でやろうとしてたのだけど、
それだと社会運動的な匂いがして、保守派の女性たちは付いて来ない。
ある保守派の人の提案で「休日」と言い換える。
「だったら、いいか」となる保守派もええなあ!
内容は同じでも、それなら、となる心境はわかる。
言葉の力って、改めて凄いなあ。
結局、首都レイキャビークはもちろん、
ど田舎の農村も、航海中の船員も、
全国90%の女性が、家事を含め、すべての労働を放棄した。
残り10%、気になったけど、
看護師さんとか、どうしても外せない人たちだったのかな。
予告編にもある「男性たちが恐れたのは、女性が優位に立つことだった。」
「そんなことは思ってなかった。ただ同じように扱って欲しかった」
という言葉が心に残った。
これって、今の時代の排外主義や、性的嗜好とか、男女別姓とか、
いろんな不平等や差別の問題に通じる話じゃないか、と思った。
その頃の子どもたちの話も面白かったなあ。
ほとんどの男性が、夕食を一番簡単そうなホットドッグに走ったのだが、
大抵失敗してしまい、
「ホットドッグだ!」と喜んでた子どもたちはガッカリする。
女性がいないと、こんなことすらできない男性が多かったのだ。
そのことに向き合うのが怖かったのかもしれんなあ。
なんかいろいろと勉強になる映画やったなあ。
やっぱり、戦って勝ち得た権利ってのは、強いんやなあ、
ってこととか、
原理主義の妥協を許さない意見は、広がらず、
社会を変える力には、なり得ないってこととか。
少しでも自分と違ったら、親の仇のように、
非難しまくって、溝を深めて行くような社会ではなく、
この辺りなら、妥協できるってラインを共有して、
変えるべきところを変えるってことを
目指す世の中に生きてみたいもんです。
それにしても、観客の男女比よ。
これ、男性こそ、観るべき映画だと思うんですがね。

