共感しまくる、台湾1990年代終盤の青春ストーリー。BBBムービー「ひとつの机、ふたつの制服」。
公式サイト
台湾って、ほんまにこういうキュンとくる青春ストーリーの映画、上手いなあ。
女子高校生が主役なので、恋も絡んではくるけど、
ラブストーリーではなく、青春ストーリーだと思う。

恋だけじゃない。女性同士の友情、友情があるからこそ生まれる、嫉妬や羨望、
親への拙い反抗、自分の状況への不満と不安、そこから生まれるコンプレックス、
なんか、誰にでもひとつは思い当たることがありそうな、
あの頃の悩みがリアルに描かれてる。
1990年代終盤というスマホなどない時代、という設定も、
共通する部分を感じて、あるある!思ってしまうんかも。
その頃の日本にも通じる流行りとかも楽しいし。
この映画がキュンとするのは、それが主人公だけでなく、
他の役の人にも伺えるからだろう。
かわいくて、頭が良くて、家もお金持ちな、
完璧に見える友だちの抱くコンプレックス、
嫉妬心からの行為。
憧れの相手も、ただ素敵なだけの男性ではない。
ただの青春ファンタジーじゃない。
生きるということは、誰にとっても辛いことなのだということが、
ちゃんと描かれている。
主人公の周りを取り巻く大人の描写も魅力的だ。
卓球クラブのコーチもええんだけど、
お母さんが、素晴らしい。
子どものことを思うあまり、一所懸命働くあまり、
子どもとすれ違ってしまう。
けど、誰よりも子どもたちを愛してることが、
伝わってくる。
1999年の921大地震をストーリーに組み込んでるのも、
台湾の人からしたら、リアルなんやろなあ。
この地震がストーリーにも影響していくんやけど、
もしかしたら、この地震を基準にして、
時代設定がされてるのかもしれない、と思った。
最後の終わり方もいい。
「ただのラブストーリーには終わらせない」という意思と、
「ちゃんと希望を感じる終わらせ方にしたい」という狙いが、
ビンビン感じられた。
恥ずかしいけど、キュンキュンして、
ええ気持ちになれる映画でした。

